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これまで数々の大番狂わせを起こし、『チャンピオンの墓場』の異名を持つ2番コートが、2011年を目途に2000人収容のアリーナに新しく作りかえられることが決まった。
「素晴らしい設備の整った3番コートを現在の2番コートの場所に作る予定でいる。今年のウィンブルドンが終了した7月に建設を開始し、2011年5月に完成する予定を立てている。」と、イギリスのオール・イングランド・クラブが公式に発表した。
これまでの2番コートでは、かつてのチャンピオン達が予想もしない敗戦を喫していることで有名で、1999年には当時世界ランク1位のM・ヒンギス(スイス)が1回戦で同129位のJ・ドキッチ(オーストラリア)にストレートで敗れ、2002年には7回の優勝を誇るP・サンプラス(アメリカ)が最後のウィンブルドンへ臨んだが、2回戦で当時世界ランク145位のG・バストル(スイス)にまさかの敗退を喫した因縁のコートだった。
「『チャンピオンの墓場』と言う名称は公のものではないが、大きな番狂わせを演出してくれることで、ウィンブルドンの歴史に残るコートでもあった。」と語るのは、英テニス協会会長のティム・フィリップス氏。
「その貢献を加味しつつも、ウィンブルドンの将来を考えなければならない。大会を楽しみにして見に来てくれるファンの方々が、十分に楽しめるようなコートを作る時が今だと考えたのだ。」とフィリップ氏は加えた。
建設にかかる費用は、公にはされていない。
今年から使用される屋根付きセンターコートもお目見えするウィンブルドンは、2年後には新しい3番コートが現在の2番コートに代わって建設されるなど、古き歴史を誇る同大会も時代と共にさま変わりしていく。
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