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復活を目指すシャラポワが芝の感触に違和感

22日の月曜日から開幕した今季3度目のグランドスラムであるウィンブルドンの大会初日に、2004年のチャンピオンで肩の怪我から復帰したばかりのM・シャラポワ(ロシア)が1回戦に登場、芝の感触に変化を感じつつ2回戦進出を決めた。

22歳のシャラポワは、予選から勝ち上がってきたV・クツゾワ(ウクライナ)を7-5, 6-4のストレートで下すも、出だしはいきなり1-4とリードされる苦しい展開だった。

「芝に湿気が多かった。他のコートよりちょっと長かった気がする。特にあのコートでの最初の試合だったから余計ね。確実に2004年に優勝した時ほど早くなかった。だから精神的にはクレーの試合をしている時に似ていたの。より多くのボールが返ってくるし、エースの数もそれほど多くなかった。」と、試合の印象を語っていた。

昨年の10月に肩の手術を受けて、約9ヶ月間のツアー離脱を余儀なくされた元世界ランク1位のシャラポワは、復帰してからまだ数週間しか経っておらず、この日の試合でも明らかにサーブのリズムが感じられなかった。

現在の世界ランクは60位の彼女だが、過去の成績などを考慮され、今大会は第24シードが与えられている。

第1セットは終始リードされる展開で、3-5で迎えた相手のセットポイントを自身のストロークエースで退けると、得意の“カモン”の声とガッツポーズを見せ、リラックスムードの観客も一気に彼女の応援へと変わって行った。

そこから逆転で第1セットを奪うと、第2セットでもブレーク合戦となったが、第1セット後半の勢いのままストレートで勝利した。最後までベストな状態とはいえなかったサービスゲームでは、実に10本ものブレークポイントをクツゾワに握られており、肩を気にせず試合に集中することが今後の課題と語る。

試合後には、勝利の後のトレードマークになっている観客へのキスと共に手を振り声援に答えていた。2回戦ではこの日の1回戦でS・フォレッツ(フランス)をストレートで下した同45位のG・ドゥルコ(アルゼンチン)と対戦する。

今回のウィンブルドンの何が好きかと最後にたずねられたシャラポワは、ロンドンでも自宅にいるようにくつろげていることだと答えた。「ちょっとしたことだけど、家に住んでいることかな。ホテルの鍵ではなくて家の鍵を持っていること。自分で好きな朝食を作って、好きなお茶を入れているの。そんな小さなことだけど、家を感じていられること。」

(2009年6月23日12時36分)
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