女子テニスツアーのガス・ド・フランス・グランプリ（ハンガリー/ブタペスト、賞金総額２２万ドル、クレー）は９日、シングルス２回戦が行なわれ、第１シードのＰ・シュニーダー（スイス）が、Ｍ・カメリン（イタリア）を6-3, 6-2のストレートで下し、準々決勝進出を決めた。
第１セット第８ゲームでブレークに成功したシュニーダーは、そのリードを守り第１セットを先取すると、第２セットでも勢いに乗り１時間１１分で勝利を収めた。
キャリア通算１２勝目を狙うシュニーダーは「試合序盤は、彼女がどういったプレーをするのか探る時間が必要だったの。その後は簡単だったわ。特に太ももの痛みが消えた後はね。」と余裕のコメントを残した。
ウィンブルドンでは杉山愛（日本）に破れ、初戦敗退を喫していたシュニーダーは、準々決勝で第５シードのＡ・クレイバノワ（ロシア）と対戦する。クレイバノワは、Ｋ・ボンダレンコ（ウクライナ）に4-6, 6-4, 6-4の逆転で勝利を収めてのベスト８入りを果たした。
第４シードのＡ・サバイ（ハンガリー）は、Ｔ・ガルビン（イタリア）との接戦を7-6 (7-2), 5-7, 7-5で切り抜け、辛くもベスト８入り。この試合の第１セット、０−４とリードされたサバイだったが、そこからゲームカウント６−５と逆転に成功すると、タイブレークの末に第１セットを先取する。
第２セットでは、サバイが凡ミスの山を築きガルビンがセットオールに追いつき、試合はファイナルセットに突入する。両者合わせて９度のサービスブレークという、壮絶なブレーク合戦となったファイナルセットでは、第１２ゲームでサバイがこの日１１度目のブレークに成功、３時間８分の接戦に終止符を打った。
サバイは準々決勝で、予選から勝ち上がってきたＴ・バシンスキー（スイス）と対戦する。バシンスキーはＰ・メイヤー（オーストリア）を0-6, 6-3, 6-4の逆転で下し、キャリア４度目のとなるツアー準々決勝進出を果たしている。
今大会の優勝賞金は３万７０００ドル。
（2009年7月10日11時36分）
