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四大大会で9度優勝している元世界女王のM・セレス(アメリカ)。そのセレスが土曜日、見事に国際テニス殿堂入りを果たした。
今回、他の3人とともに殿堂入りをしたセレスは「大変名誉なことです。ここに立ってとても緊張しています。」と話した。
「小さい頃は自分がテニスの殿堂入りを果たせるとは夢にも思わなかった。今でも信じられないくらい。」
セレスは合計178週にわたって世界1位の座を占め、全豪では4度(1991−93年、1996年)、全仏では3度(1990−92年)、全米では2度(1991−92年)優勝している。
「私はWTAツアーの中で大きくなりました。私の家のようなものでした。でも常にメディアのスポットライトが当たった状態にいました。それは時々、つらいものでした。」
WTAツアーで15年を過ごしたセレスは、1993年のハンブルグの大会でS・グラフ(ドイツ)の熱狂的なファンに背後からナイフで刺され、重傷を負った。その結果、ツアー復帰まで27カ月もの月日が必要となった。
しかし復帰直後のカナディアン・オープンで優勝、その後の全米では決勝まで進み、1996年の全豪では見事、優勝を飾った。それがセレスの最後の四大大会優勝となった。
ユーゴスラビア出身でアメリカに帰化したセレスは、ツアーで53勝し、総額1400万ドル(約14億円)の賞金を稼いでいる。セレスは多くのトロフィーをテニスの殿堂に寄付している。
「それで若い子どもたちが刺激を受けてラケットを握り、ボールを打って、テニスを好きになってくれれば、と願っています。まるで私がそうだったようにね。またこれからもテニスを観るのを楽しみにしています。どれくらいスピードが速くなるのか確かめるためにね。」
セレスは試合中のグランティング(うなり声)でも有名だった。それについてセレスは実際にグランティングをしてみせた後、「そうする必要があったの。」とおどけてみせた。
2000年のシドニー五輪で銅メダルを獲得しているセレスは、全仏オープンで16歳のときに優勝し、史上最年少記録を打ち立てている。
「16歳のときに全仏で優勝した際、母は天狗になるな、って言い続けてくれました。夕食時にはきちんと食卓についているように、ってね。」
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