女子テニスツアーのガシュタイン女子(オーストリア/バートガシュタイン、賞金総額22万ドル、クレー)は土曜日に準決勝を行い、I・オラル(ルーマニア)が第1シードのA・コルネ(フランス)に3-6, 7-5, 6-3のスコアで逆転勝ちを収め、見事、初のツアー決勝進出を決めた。
オラルは第1セットを6-3で落とし、第2セットも1度のブレークを許して4-5となり、万事休すかと思われた。しかし雨による1時間の中断がオラルを救った。
試合再開後の第10ゲーム、コルネは2度のダブルフォルトを犯して1ポイントも奪えないまま5-5としてしまう。また5-6と逆転された後のサービスゲームでも再びブレークされ、結局、第2セットを奪われてしまう。
第3セットでは序盤にオラルがブレークに成功、マッチポイントではコルネのフォアハンドが長くなり、熱戦に終止符が打たれた。
世界ランク66位のオラルは決勝で98位のA・ペトコビッチ(ドイツ)と対戦する。ペトコビッチは準決勝で、57位のY・シュウェドワ(カザフスタン)を6-2, 6-1で一蹴しての勝ち上がり。ペトコビッチもツアー決勝進出は初めてとなる。
試合後、ペトコビッチは「このレベルの選手のほとんどには勝てることは分かっている。(シュウェドワ戦では)フルセットまでもつれ込むと思っていた。最初は緊張したけれど、あとは完璧な試合ができた。」と話している。
コートが雨の水分を含んでしまったため、ペトコビッチもシュウェドワもともに試合当初は凡ミスとダブルフォルトに苦しみ、第1セットは2-2となった。しかしそこからペトコビッチが調子をあげて9ゲームを連取。最後はシュウェドワのフォアがネットにかかり、ゲームセットとなった。
21歳のペトコビッチはITFサーキットで8勝をあげているが、今大会以前にWTAツアーで準々決勝まで進んだことはなかった。
オラルとペトコビッチは過去に3度の対戦があり、オラルが2勝1敗でわずかにリードしている。最後の対戦はハードコートで行われ、ペトコビッチが勝っているが、最初の2度の対戦は今大会と同じクレーで行われ、いずれもオラルが勝っている。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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