女子テニスツアーのガシュタイン女子(オーストリア/バートガシュタイン、賞金総額22万ドル、クレー)は決勝を行い、A・ペトコビッチ(ドイツ)がI・オラル(ルーマニア)を6-2, 6-3のストレートで下し、WTAツアー初優勝を飾った。ペトコビッチは優勝賞金3万7000ドルを獲得。
世界ランク98位のペトコビッチはITFサーキットで8度の優勝を飾っていたが、WTAツアーではいままで準々決勝以上に進んだことはなかった。
試合後、21歳のペトコビッチは「この大会でツアー初優勝を飾りたかったの。優勝の実感は後でじわじわやって来ると思うけど、とりあえず今はとても幸せよ」と話した。
ペトコビッチは2008年の全豪で右膝の靭帯を切っており、8カ月間の休養を余儀なくされた。
休養についてペトコビッチは「リハビリは長くつらかった。でも、おかげで強い人間になれた。今回優勝できたことは、プレーが向上していることの証だと思う」と話している。
一方、準決勝で第1シードのA・コルネ(フランス)を撃破していた66位のオラルもツアー初の決勝進出だった。オラルとペトコビッチはこれまでクレーで2度対戦しており、いずれもオラルが勝っていたが、今回は様子が違ったようだ。
オラルは「とてもがっくりしている。いいプレーができなかった。でも、すばらしい1週間だったわ。満足すべきよね」と述べている。
ペトコビッチは強烈なストロークで試合を進め、第1セットではあっという間に5-0に。5-1からサーブをキープできずに5-2となるが、最後はオラルのサービスをバックのウィナーでブレークし、このセットを6-2で奪う。
第2セット前半は両者譲らず、3-3となるが、第7ゲームで3本のブレークポイントを不意にしたオラルが第8ゲームで自分のサービスをブレークされると万事休す。第9ゲームのマッチポイントではペトコビッチがサービスを決め、試合に終止符を打った。
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