男子テニスツアーのマスターズ・シリーズであるWSファイナンシャル・グループ・マスターズ（アメリカ/シンシナティ、賞金総額３００万ドル、ハード）は１８日、シングルス１回戦が行なわれ、元王者のＬ・ヒューイット（オーストラリア）が第１２シードのＲ・ソデルリング（スウェーデン）を3-6, 7-6 (10-8), 6-4の逆転で下し、２回戦進出を決めた。
今年の全仏オープンでＲ・ナダル（スペイン）を破り決勝に進出していたソデルリングに第１セットを先取されたヒューイットは、第２セットのタイブレークで２本のマッチポイントを握られるピンチを迎えたがそれを切り抜けると、第３セット第１ゲームでブレークに成功し、そのまま２時間９分で逃げ切った。
試合を振り返ったヒューイットは「ソデルリングとの試合はいつもタフなものになる。彼はこの３、４ヶ月の間、素晴らしいプレーを続けている。すごいビッグ・ヒッターだよ。彼は自分のタイミングでプレーしたがるし、ポイントを自分で決めたいんだ。今日は嵐のようだったけど、自分のチャンスを待っていたんだ。」と我慢のテニスが功を奏したことを述べた。
また、先週行われていたモントリオール大会では足の故障のため敗退していたヒューイットは、ことさら自分のコンディションを気にしていた。「体調はすこぶる良いよ。本当に違うんだ。コートに行って競うのに沢山の自信をもたらしてくれる。先週は全く競れなくて、イラついていたよ。」
この日の１回戦に登場したシード勢は全員が敗れており、第１０シードのＦ・ゴンサレス（チリ）は、Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国）に６−４で第１セットを先取されると、膝の故障を理由に棄権している。また、第１１シードのＦ・ベルダスコ（スペイン）はＧ・ガルシア=ロペス（スペイン）に6-7 (4-7), 6-7 (4-7)で競り負け、早くも大会を後にしている。
またシングルス２回戦２試合も同日に行なわれ、第９シードのＧ・シモン（フランス）がＩ・アンドレエフ（ロシア）に7-6 (7-5), 6-7 (6-8), 6-1のフルセット勝ちを収めているほか、元世界ランク４位のＤ・フェレール（スペイン）が、第１４シードのＭ・チリッチ（クロアチア）を7-6 (7-4), 6-2で破り、それぞれ３回戦に進出している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｍ・ヨージニ（ロシア） ○-× Ｖ・ハネスク（ルーマニア）, 7-5, 6-2
Ａ・セッピ（イタリア） ○-× Ｊ・ヘルニチ（チェコ共和国）, 3-6, 6-4, 6-1
Ｃ・グシオネ（オーストラリア） ○-× Ｐ・コールシュライバー（ドイツ）, 7-5, 2-6, 6-3
Ｐ・ペッツシュナー（ドイツ） ○-× Ｓ・ボレッリ（イタリア）, 7-6 (8-6), 6-3
Ｊ・アイズナー（アメリカ） ○-× Ｔ・ハース（ドイツ）, 7-6 (7-5), 5-7, 7-6 (7-3)
Ｊ・メルツァー（オーストリア） ○-× Ｆ・ロペス（スペイン）, 5-7, 7-6 (7-4), 7-6 (9-7)
Ｉ・クニツィン（ロシア） ○-× Ｊ・ブレーク（アメリカ）, 7-6 (7-5), 6-7 (5-7), 6-4
今大会の優勝賞金は４４万３５００ドル。
（2009年8月19日14時30分）
