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男子テニスツアーのマスターズ・シリーズであるWSファイナンシャル・グループ・マスターズ(アメリカ/シンシナティ、賞金総額300万ドル、ハード)は20日、シングルス3回戦が行われ、第1シードのR・フェデラー(スイス)がD・フェレール(スペイン)を3-6, 6-3, 6-4の逆転で退けるなど、ベスト8が出揃った。
フェレールとの対戦成績を9勝0敗としたフェデラーは「今日の勝利は完璧だったし、新たな試合をするチャンスを与えてくれた。トーナメントを勝ち進むと、僕のプレーは良くなっていくからね。」とコメントを残した。
2007年以来3度目の優勝を目指すフェデラーは、準々決勝でL・ヒューイット(オーストラリア)とベスト4入りを争う。元王者のヒューイットは、S・クエリー(アメリカ)を6-1, 2-6, 6-3のフルセットで振り切っての8強入り。
フェデラーとの対戦を前にヒューイットは「彼が基準だね。今の彼は明らかに調子が良いし、特にメジャーで2勝したあとは、どのサーフェスでも倒すべき相手だね。僕らは過去、色々な状況で沢山のビッグマッチをしてきた。彼との対戦は、いつも名誉なものだよ。」と通算22度目の対戦を楽しみにしている様子だった。
世界ランク2位で第3シードのA・マレー(英国)は、第16シードのR・シュティエパネック(チェコ共和国)を6-4, 6-1のストレートで破り、準々決勝進出を決めている。自らの試合の前に、フェデラーの試合を観戦していたマレーは「風が強くてタフなコンディションだった。自分の試合前にフェデラーの試合を見てたけど、ベースライン上では試合にならないし、ミスも増える。重要なのはイラつかないことさ。」と語っている。
この他の上位陣も順当な勝ち上がりを見せており、世界ランク3位で第2シードのR・ナダル(スペイン)は、P・H・マチュー(フランス)に7-5, 6-2のストレートで快勝しているほか、第4シードのN・ジョコビッチ(セルビア)はJ・シャーディ(フランス)を7-5, 6-3で下し、ベスト8に進出している。
この他の試合の結果は以下の通り。
G・シモン(フランス) (9) ○-× N・ダビデンコ(ロシア) (8), 6-7 (6-8), 6-4, 6-4
T・ベルディフ(チェコ共和国) ○-× C・グシオネ(オーストラリア), 6-4, 6-3
J・ベネトー(フランス) ○-× G・ガルシア=ロペス(スペイン), 4-6, 6-4, 7-6 (7-4)
今大会の優勝賞金は44万3500ドル。
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