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ベルダスコが今季初タイトル獲得◇パイロット・ペン・テニス男子

男子テニスツアーのパイロット・ペン・テニス男子(アメリカ/ニュー・ヘイブン、賞金総額75万ドル、ハード)は29日、シングルス準決勝と決勝を行い、第2シードのF・ベルダスコ(スペイン)が、第6シードのS・クエリー(アメリカ)との決勝を6-4, 7-6 (8-6)で制し、今季初となるツアータイトルを獲得した。

25歳のベルダスコは、第2セットのタイブレークで3本のセットポイントを21歳のクエリーに握られたが、それを全て切り抜けると1時間35分でキャリア通算3個目となるトロフィーと優勝賞金9万4000ドルを手に入れた。

惜しくも今季2勝目を果たせなかったクエリーは「今夜はサーブを叩くには厳しかったね。少し寒かったかな。今日の最速サーブは知らないけど、ほとんどのサーブが120マイルくらいだったと思う。普段は130マイルくらいなのにね。だから少し寒さを感じていたんだ。だけど、彼のリターンは素晴らしかったよ。」と勝者を称えるのを忘れなかった。

この試合の第1セット第3ゲームでブレークに成功したベルダスコは、そのままリードを保ちそのセットを先取すると、第2セット最初のゲームでもブレークに成功、勢いに乗った。

一方のクエリーは、劣勢を強いられたものの第2セット第7ゲームで10度のデュースの末にキープに成功すると、続く第8ゲームでブレークバックに成功し、第2セットをタイブレークに持ち込む。

このタイブレークで6−3と大きなチャンスを掴んだクエリーであったが、そこからベルダスコが怒涛の5ポイント連取で一気に逆転に成功、勝利を掴み取った。

このタイブレークについてベルダスコは「どうやって3−6から逆転したのか思い出せないんだ。2本良いサーブが決まってラッキーだったね。サーブだけで3−6から5−6にできて、その後、彼がダブルフォルトして6−6になった。少しだけラッキーだったと思うよ。」と謙虚に振り返っていた。

この決勝は、この日の両者にとって2試合目となっていた。金曜日に予定していた準決勝が雨により順延していたためで、ベルダスコは第7シードのI・アンドレエフ(ロシア)を7-6 (7-4), 7-6 (7-5)で、クエリーはJ・アカスーソ(アルゼンチン)を6-3, 6-4で破り、それぞれ決勝進出を決めていた。

(2009年8月30日14時01分)
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