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ツォンガが同胞対決制し初の4回戦進出◇USオープン

テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会7日目の6日、男子シングルス3回戦が行われ、第7シードのJW・ツォンガ(フランス)J・ベネトー(フランス)との同胞対決を制し4回戦に勝ち進んだほか、第2シードのR・ナダル(スペイン)、第6シードのJ・N・デル=ポトロらが4回戦進出を決めた。

今大会ここまで3回戦進出が最高成績であったツォンガは、第1セットこそブレークチャンスに恵まれなかったものの7-6 (7-4), 6-2, 6-4でベネトーを下し、初の4回戦進出を決めている。この試合でツォンガは、第1サーブで84%と高い確率でポイントを奪い、世界ランク43位のベネトーに付け入る隙を与えなかった。

今季のグランドスラムでは、全豪オープンでのベスト8が最高成績となっているツォンガは、第11シードのF・ゴンサレス(チリ)と4回戦で対戦する。2002年のベスト8が今大会での最高成績であるゴンサレスは、第17シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)を7-5, 6-4, 6-4で退け、昨年に引き続き4回戦進出を果たした。

今大会で優勝すれば、生涯グランドスラム達成となるナダルは、同胞のN・アルマグロ(スペイン)に7-5, 6-4, 6-4のストレートで勝利、4年連続となる4回戦進出を決めている。

全仏オープン4回戦で敗退後、怪我の治療のためにおよそ3ヶ月間もの間ツアーを離れていたナダルは「怪我については何も言いたくないんだ。ごめんよ。怪我について話すのに少し疲れてしまったよ。」と集中する怪我への質問をシャットアウトした。

この日の試合でナダルは、第3セット途中にトレーナーを呼び治療を受けている。治療を受けたのは、ツアー離脱とウィンブルドン欠場の理由となったヒザではなく、腹筋に膏薬を施してもらうものだった。

試合後の会見で「みんな僕の怪我を聞きたがるのは知っているけど、本当に話したくないんだ。」と語ったナダル。そのナダルは4回戦で、第13シードのG・モンフィス(フランス)とベスト8の座を争う。世界ランク13位のモンフィスは、J・アカスーソ(アルゼンチン)に対し6-3, 6-4, 1-0とリードした場面でアカスーソが棄権、4回戦進出を決めている。

第6シードのデル=ポトロは、D・ケレラー(オーストリア)を6-1, 3-6, 6-3, 6-3で振り切り、2年連続での4回戦進出を決めた。昨年は4回戦で錦織圭(日本)と対戦したデル=ポトロは、今年は元王者で第24シードのJ・C・フェレーロ(スペイン)とベスト8入りを争う。第9シードのG・シモン(フランス)と3回戦を行ったフェレーロは、1-6, 6-4, 7-6 (7-5), 1-0とリードしたところでシモンが右ヒザの負傷を理由に棄権、決勝に進出した2003年以来となる4回戦進出を果たした。

この他の試合では、第16シードのM・チリッチ(クロアチア)D・イストミン(ウズベキスタン)を6-1, 6-4, 6-3のストレートで下しているほか、ナイトセッション第2試合で第2シードのA
・マレーが地元勢のT・デント(アメリカ)を6-3, 6-2, 6-2で下し、それぞれ4回戦進出を決めている。

今大会の優勝賞金は160万ドル。

(2009年9月7日13時14分)
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