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男子テニスツアーのプロント・マレーシア・オープン（マレーシア/クアラルンプール、賞金総額９４万７７５０ドル、ハード）は３０日、シングルス１回戦残り３試合と２回戦３試合が行われ、第１シードのＮ・ダビデンコ（ロシア）が２回戦で主催者推薦のＴ・デント（アメリカ）を6-3, 7-6 (7-4)のストレートで下し、順当にベスト８へ駒を進めた。

１７７ｃｍと小柄なダビデンコは、持ち味のフットワークを生かし、１３回訪れたブレークポイントを１２回もしのぐ粘り強さを見せ、逆にサーブ＆ボレーを主体とするデントから３度のブレークを奪い、１時間５４分のストレートで準々決勝へ進出した。準々決勝では第５シードのＧ・モンフィス（フランス）とＭ・バッサロ=アルグエッロ（アルゼンチン）の勝者と対戦する。

モンフィスはこの日に１回戦を行い、Ｄ・イストミン（ウズベキスタン）との7-6 (7-3), 7-6 (7-2)の接戦を制して２回戦へ進んだ。世界ランク１３位のモンフィスは、同９４位のイストミンからブレークを奪うもブレークバックされ、第１、第２セットともタイブレークへともつれた。実力に勝るモンフィスは、タイブレークでは終始主導権を握り、勝利を物にした。

第３シードのＲ・ソデルリング（スウェーデン）も２回戦に登場し、予選勝者のＢ・エヴァンス（アメリカ）を6-1, 6-1と圧勝で２回戦での勝利を掴んだ。第１サーブでは１００％の確率でポイントを奪い、１度もブレークを許さなかったソデルリングは、ベスト４入りを懸けて第６シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）とＳ・グロイル（ドイツ）の勝者と準々決勝で顔を合わせる。グロイルはこの日に１回戦を行い、Ｃ・ロクス（ベルギー）を6-4, 3-6, 6-2のフルセットで退けて２回戦進出を決めた。

残りの２回戦では、１回戦で第７シードのＤ・フェレール（スペイン）を下す金星を挙げたＭ・ヨージニ（ロシア）が主催者推薦のＭ・バグダティス（キプロス）を6-2, 6-3のストレートで倒して８強へ名を連ねた。１回戦の好調を維持していたヨージニは、自身のサービスゲームでは第１サーブでは９５％、第２サーブでも７２％と、高い確率でポイントを稼ぎ、１度もブレークポイントを握られることなくわずか６７分でベスト８入りを決めた。ヨージニは第４シードのＦ・ゴンサレス（チリ）と予選勝者のＲ・ボパンナ（インド）の勝者と準々決勝を行う。

最後の１回戦ではＲ・ガスケ（フランス）がＶ・クリヴォイ（ルーマニア）を6-1, 6-2で一蹴して初戦突破を果たした。この日１２本のサービスエースを記録した世界ランク４７位のガスケは、元世界ランク７位の実力を見せつけ、同１０８位のクリヴォイを６７分で圧倒して勝利を収めた。ベスト８入りを懸けて、第８シードのＬ・ヒューイット（オーストラリア）を下した主催者推薦のＪ・ヨハンソン（スウェーデン）と２回戦で対戦する。

今大会の優勝賞金は１５万４０００ドル。