女子テニスツアーのＨＰジャパン女子オープン（大阪/靱テニスセンター、賞金総額２２万ドル、ハード）は１３日、シングルス１回戦が行なわれ、今季限りでの引退を表明した森上亜希子（日本）が、予選勝者のＡ・ロディオノワ（ロシア）を6-4, 4-6, 6-2のフルセットで破り、２回戦進出を決めた。
第１セットで２度のブレークに成功しセットを先取した森上は、第２セット第２ゲームでもブレークに成功、一時はゲームカウント３−０とリードを広げ、このままストレート勝ちかと思われた。
しかし、そこからロディオノワが反撃に転じ、逆転で第２セットを奪いセットオールとすると、勝敗の行方はファイナルセットに委ねられた。
第３セットに入り、世界ランク１０３位のロディオノワに１度だけブレークを許した森上であったが、逆にこのセットだけで３度のブレークに成功、２時間１分でロディオノワを振り切り、今年の４月以来となるＷＴＡツアー本戦での勝利を手に入れた。
今年１１月に開催される全日本選手権を最後に現役を退く決意を固めている森上は、２回戦で第３シードのＳ・ストザー（オーストラリア）と対戦する。世界ランク１５位のストザーは、ラッキールーザーのＡ・パノワを6-2, 6-4のストレートで退け、順当に初戦突破を決めている。
この他の日本勢では、主催者推薦で本戦出場を果たした１７歳の奈良くるみ（日本）が、予選勝者のＣ・シーパース（南アフリカ）に7-6 (7-5), 4-6, 6-2のフルセットで勝利、嬉しいツアー本戦初勝利を果たした一方、森田あゆみ（日本）は第１シードのＣ・ウォズニアキ（デンマーク）に4-6, 1-6で、クルム伊達公子（日本）はＪ・クレイバス（アメリカ）に2-6, 6-2, 4-6で敗れ、初戦で姿を消している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｍ・バルトリ（フランス） (2) ○-× Ｇ・ウォスコボエワ（カザフスタン）, 6-3, 7-5
Ａ・ウズニアッキ（カナダ） (6) ○-× Ｓ・ファーガソン（オーストラリア）, 6-1, 7-5
Ｋ・チャン ○-× Ｔ・タナスガーン（タイ）, 7-5, 6-1
Ｙ・チャン（台湾） ○-× Ｃ・ガリクソン（アメリカ）, 6-1, 6-1
Ｖ・キング（アメリカ） ○-× Ｊ・コイン（フランス）, 2-6, 6-3, 6-4
今大会の優勝賞金は３万７０００ドル。
（2009年10月13日22時03分）
