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サフィンが接戦制し2回戦へ◇BNPパリバ・マスターズ

男子テニスツアーのマスターズ・シリーズであるBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、賞金総額275万ユーロ、ハード)は9日、シングルス1回戦9試合が行なわれ、主催者推薦で出場のM・サフィン(ロシア)が、予選勝者のT・アシオンヌ(フランス)を6-4, 4-6, 7-6 (7-3)のフルセットで振り切り、2回戦に進出した。

今大会では通算3度の優勝経験がある29歳のサフィンは、今大会を最後に現役生活にピリオドを打つ。そのサフィンは2回戦で、今季のUSオープン覇者であるJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と対戦する。

2000年のUSオープン覇者であるサフィンは「今の彼が自分のプレーをしたら、僕に勝つチャンスはないね。100%のファイトをするだろうけど、勝てるのかい?僕は分からないよ。」と、2回戦についてコメントをしている。

この試合でサフィンは、自らのサービスで迎えた第3セット第10ゲーム、ゲームカウント4−5から0−40とアシオンヌに3本のマッチポイントを握られるピンチとなったが、この場面を3本連続でのサービスエースで切り抜けると、タイブレークで掴んだ最初のマッチポイントを決め、今大会の通算記録を24勝4敗とした。サフィンは2000年、02年、04年の今大会でタイトルを獲得している。

この場面を振り返ってサフィンは「あれが多分、マッチポイントをしのぐのにベストな方法だね。辛くないし、コートを走り回る必要もないしね。ただ相手がミスするのを祈るだけさ。」と語っている。この試合でサフィンは、実に24本ものサービスエースを決めている。

第1セット第5ゲームでブレークに成功し、最後はバックハンドのドロップボレーで第1セットを先取したサフィンであったが、第2セットではアシオンヌに2度のブレークを許してしまい、試合はファイナルセットまでもつれていた。

元世界ランク1位で2005年の全豪オープン覇者であるサフィンの、今季の最高成績は10日前に記録したサンクトペテルブルク・オープンでの準決勝進出となっている。

試合後の会見でサフィンは「今の僕の動きはキャリアの中でもベストとはいがたいね。バッグを持って、空港に行って、車に乗って、飛行機に乗って、入国審査を受けて、またバッグを待つのは大変なことなんだ。とても重い。だから、それが終わるから嬉しいよ。」と、自らの引退についてコメントを残した。

2005年の今大会覇者であるT・ベルディフ(チェコ共和国)は、予選から勝ち上がってきた地元勢のV・ミロを6-3, 7-6 (7-4)で破り、2回戦に進出している。世界ランク247位のミロは、第2セットで5−2とリードしたものの、同20位のベルディフがそこから逆転に成功し、最後はサービスエースで試合を締めくくった。

ベルディフは2回戦で、第14シードのT・ロブレド(スペイン)と対戦する。

V・トロイキ(セルビア)P・H・マチュー(フランス)の1回戦は、トロイキが7-6 (7-4), 3-0とした場面でマチューがかかとの怪我のために棄権、そのままトロイキの勝利となり2回戦で第13シードのR・シュティエパネック(チェコ共和国)と対戦することとなった。

地元での試合を不本意な形で終えたマチューは「とても競っていて、彼に勝つチャンスがあっただけにとても残念だね。だけど、走った後に突然痛みを感じて、それ以上続けることはできなかったんだ。」と無念を語っている。

この他の試合の結果は以下の通り。

L・クボット(ポーランド) ○-× A・ベック(ドイツ), 6-4, 3-6, 6-4
J・アイズナー(アメリカ) ○-× A・ファリャ(コロンビア), 4-6, 7-6 (12-10), 7-5
I・リュビチッチ(クロアチア) ○-× S・グロージャン(フランス), 7-6 (7-2), 6-4
A・セッピ(イタリア) ○-× P・コールシュライバー(ドイツ), 6-3, 6-3
I・カルロビッチ(クロアチア) ○-× P・クエバス(ウルグアイ), 7-6 (7-3), 6-4
A・モンタネス(スペイン) ○-× V・ハネスク(ルーマニア), 3-6, 6-3, 7-6 (7-3)

今大会の優勝賞金は45万ユーロ。

(2009年11月10日12時36分)
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