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男子テニスの国別対抗戦であるデビス・カップの決勝、スペイン対チェコ共和国の対戦組合わせが発表され、その初日である金曜日の第1試合でR・ナダル(スペイン)とT・ベルディフ(チェコ共和国)が対戦することが決まった。この決勝は、スペインにコート選択権が与えられ、ナダルが得意とするクレーコートで行われる。
全仏オープンを4度制したナダルは、先週行われたATPツアー最終戦では1セットも奪うことなく3連敗を喫している。初優勝を果たした2000年以降、5度目のデ杯制覇を目論むスペインは、1998年のスウェーデン以来となる2連覇がかかっている。
木曜日に行われた会見でナダルは「大きな驚きではないよ。100%ではない時のトーナメントでは、負けることもある。」とツアー最終戦について語り、続けて「ここでは100%だよ。もう少し良いプレーが出来ることを願っている。いつでも完璧なプレーが出来るわけではないけれど、明日への準備は万端だよ。」と調整が順調なことをアピールした。
デ杯でのクレーコートの試合では10戦負けなしのナダルは、ベルディフに対し2006年のマドリッド・マスターズで敗戦を喫して以来、4連勝している。そのことに関して、世界ランク20位のベルディフは「ラファエルと僕の間には問題はないよ。そのことがプレーに影響するとは思わない。彼はホームでの試合になるし、得意とするサーフェスだよ。彼はベストの状態となっているだろう。」
続けて行われる第2試合では、スペインは世界ランク9位のF・ベルダスコ(スペイン)の代わりに同18位のD・フェレール(スペイン)を起用、対するチェコは同12位で同国のエースであるR・シュティエパネック(チェコ共和国)を起用した。
この選手起用についてスペインの監督であるA・コスタ(スペイン)は「これは戦略的な判断で、フェルナンドは別の日にプレーする必要があるだろう。明日は適切な選手がプレーをすることになると思う。」と自らの采配について語った。
フェレールとシュティエパネックは、ツアーでは6度の対戦があり3勝3敗で分け合うライバル同士。さらに2度あったクレーでの対戦でも、1勝1敗と互いに譲らない戦績を残している。
シュティエパネックは初戦に向けて「誰が出てきても問題ないよ。どちらが相手でもタフな試合になるだろう。どちらに対しても準備はできている。」とコメントを残している。
ナダルとともにツアー最終戦に出場したものの、3連敗を喫しているベルダスコは、2日目のダブルスにF・ロペス(スペイン)とのペアで出場することとなった。対するチェコは、L・ドロウィー(チェコ共和国)とJ・ハレクのペアが出場する。
ダブルスのチームは、試合が始まる1時間前までなら変更することが認められており、もしチェコが初日のシングルスで2−0としなかった場合、ドロウィーとハレクに代わり、ベルディフとシュティエパネックのペアが出場することが予想される。
ダブルスに関してコスタは「彼らはダブルスの組み合わせを替えてくると思う。だけど、我々は他の2選手に対しても敬意を払わなければならない。」とすでに初日の必勝態勢に自信を見せた。
それを受けてチェコの監督であるJ・ナブラチルナは「明日のシングルスの結果を待たなければならない。」と、こちらも強気の姿勢を崩さなかった。
スペインが初めて世界一となった2000年、そのメンバーには現在の監督であるコスタのほか、補欠として控えるJ・C・フェレーロ(スペイン)がいた。そして2度目の優勝となった2004年には、フェレーロとナダルが出場しておりセビーリャでのタイトル獲得に一役買っていた。
スペインとチェコの通算成績は3勝2敗でスペインがリードしており、最後の対戦となった2004年の試合では、ナダルがデ杯デビューを飾っていた。
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