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元世界8位のバグダティスが初戦突破◇メディバンク国際

男子テニスツアーのメディバンク国際男子(オーストラリア/シドニー、賞金総額37万2500ドル、ハード)は11日、シングルス1回戦6試合を行い、2006年の全豪オープンで準優勝を飾ったM・バグダティス(キプロス)が地元からの主催者推薦で出場したN・リンダール(オーストラリア)を6-2, 7-5のストレートで下して初戦突破を決めた。

2006年8月に自己最高8位まで行ったバグダティスだったが、2008年は度重なる怪我に泣かされトップ100からも脱落。しかし昨年10月には、2007年1月以来となる自身3度目の優勝を飾り現在の42位にまでランキングを戻している。この日も世界ランク233位のリンダールに格の違いを見せつけ、80分で勝利を収めた。2回戦では第6シードのV・トロイキ(セルビア)F・セラ(フランス)の勝者と対戦する。

昨年3月に行われた検査でコカイン陽性反応が出てツアー離脱を余儀なくされていたR・ガスケ(フランス)は、自身で身の潔白を晴らしコートへ戻り、この日の1回戦ではF・ロペス(スペイン)を6-1, 6-4と元世界ランク7位の実力を見せ、76分でロペスを退けた。

「もちろん最高のスタートさ。ロペスは素晴らしい選手で、強烈なサーブの持ち主だからね。昨年の今大会でも良いプレーができてベスト4入りしてしている相性の良い大会。こうしてまた戻ってこれて初戦を勝利で飾れてとても嬉しいよ。」とガスケは喜びを語っていた。第8シードのB・ベッカー(ドイツ)と予選を勝ち上がったJ・I・チェラ(アルゼンチン)の勝者と2回戦を行う。

この日唯一登場したシード選手は第7シードのI・アンドレエフ(ロシア)だったが、予選勝者のL・メイヤー(アルゼンチン)に7-6(9-7), 3-6, 6-7(4-7)と逆転で敗れて早くも大会を去ることとなった。この試合では実に5本のマッチポイントを握ったアンドレエフだったが、予選を勝ち上がり波に乗るメイヤーの粘りに3時間10分の大接戦の末に敗退する結果となってしまった。

2回戦ではM・ロドラ(フランス)を6-2, 7-6(7-1)のストレートで下したP・クエバス(ウルグアイ)と顔を合わせる。

その他の試合では、A・セッピ(イタリア)が予選勝者のM・マトセビッチを6-4, 6-4で、P・スタラーチェ(イタリア)が同じく予選勝者のF・ジル(ポルトガル)を6-1, 6-4と、いずれもストレートで退けて2回戦進出を決めた。セッピは第4シードのL・ヒューイット(オーストラリア)と、スタラーチはラッキー・ルーザーのD・ヒメノ=トラバー(スペイン)と対戦する。

今大会上位4シード選手は1回戦が免除されており2回戦からの登場となっているが、第1シードで出場予定だったG・モンフィス(フランス)が右肩の怪我を理由に急遽欠場することになり、代わってラッキールーザーのヒメノ=トラバーが2回戦から出場する。

今大会の優勝賞金は6万7260万ドル。

(2010年1月12日10時28分)
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