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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会5日目の22日、男子シングルス3回戦8試合が行なわれ、第5シードのA・マレー(英国)は試合を通して5度のブレークをF・セラ(フランス)に許したものの、7-5, 6-1, 6-4のストレートで勝利、4回戦に駒を進めた。
2008年のUSオープンのファイナリストである22歳のマレーは、ツアーでもサーブが良い選手の一人として知られているが、今大会ではいまだその威力を発揮していない。
サーブの調子について聞かれたマレーは「僕のサーブが問題だとは全く思っていないよ。みんなが僕のサーブのことでパニックになっているね。僕はサーブの調子に満足しているよ。重要な時に良いサーブが打てている。これが一番大切なことさ。」と周囲の不安を一掃した。
この試合で14本のサービスエースを決めたマレーは、セラの26本を大きく上回る49本のウィナーを決めている。
今大会に過去4度の出場でいまだに4回戦を突破していないマレーは、4回戦で第33シードのJ・アイズナー(アメリカ)とベスト8入りをかけて対戦する。前哨戦でキャリア初タイトルを手に入れているアイズナーは、第12シードのG・モンフィス(フランス)を6-1, 4-6, 7-6 (7-4), 7-6 (7-5)とフルセットで下し4回戦に進出している。
トップ5で唯一グランドスラムでの優勝経験がないマレーは、アイズナーを「おそらくツアーでベストのサーブ」を持つ選手と評価、警戒を怠らなかった。
ディフェンディング・チャンピオンのナダルは、第27シードのP・コールシュライバー(ドイツ)を6-4, 6-2, 2-6, 7-5で下し4回戦進出を決めている。
試合を振り返ってナダルは「第1セットは悪かった。第2セットでは少しだけ良いプレーがあった。第3セットはひどいものだ。第4セットでは、他のセットよりも良いプレーが出来た。」とコメント。
また、この試合で15本のブレークチャンスの内わずか3本しかブレークに結び付けられなかったナダルは「良い日ばかりじゃないさ。」といたって冷静な様子。
大会連覇を目指すナダルは、4回戦でI・カルロビッチ(クロアチア)を迎え撃つ。ノーシードのカルロビッチは、同胞で第24シードのI・リュビチッチ(クロアチア)を6-3, 3-6, 6-3, 7-6 (9-7)で破り、4回戦進出を決めた。
ここまでの3試合で93本のサービスエースを決めているカルロビッチに対し、攻撃的で長いポイントをプレーすることを計画しているナダルは「もし次で負けたとしたら、シーズンを通して良いプレーをするチャンスがあるということさ。全豪オープンはとても重要な大会だけど、世界が終わるわけじゃないさ。」とコメントを残した。
昨年のUSオープン決勝でR・フェデラー(スイス)を破り、グランドスラムのタイトルホルダーとなっていた第4シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)は、F・マイヤー(ドイツ)を6-3, 0-6, 6-4, 7-5で破り、4回戦に進出している。21歳のデル=ポトロは、同じく21歳のM・チリッチ(クロアチア)とベスト8進出をかけて対戦する。第14シードのチリッチは、第19シードのS・ワウリンカ(スイス)を4-6, 6-4, 6-3, 6-3で下し、3年連続となる4回戦進出を決めている。
第7シードのA・ロディック(アメリカ)は、F・ロペス(スペイン)との接戦を 6-7 (4-7), 6-4, 6-4, 7-6 (7-3)で制し、4回戦に進出した。昨年は準決勝でフェデラーに敗れ、決勝進出を逃していたロディックは、4回戦でF・ゴンサレス(チリ)を迎え撃つ。2007年のファイナリストで第11シードのゴンサレスは、E・コロレフ(ロシア)を6-7 (5-7), 6-3, 1-6, 6-3, 6-4のフルセットで下し、4回戦進出を決めた。
今大会の優勝賞金は210万豪ドル。日本円でおよそ1億7640万円。
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