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ペアが第1シードのウォズニアキ破り8強◇ドバイ・テニス選手権

女子テニスツアーのバークレイズ・ドバイ・テニス選手権女子(アラブ首長国連邦/ドバイ、賞金総額200万ドル、ハード)は水曜日に3回戦を行い、S・ペア(イスラエル)が第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)を6-2, 7-5のストレートで下し、見事、準々決勝進出を決めた。

試合後、ペアは「とてもいいプレーができた。本当にハッピーよ。第1ゲームから最後まで試合をコントロールできた。」と喜びを表した。

昨年、今大会の運営者はペアを大会でプレーさせなかったため、30万ドルの罰金が課された。ペアは治安上の理由でアラブ首長国連邦政府からビザの発給を拒否されていた。

ペアはウォズニアキの10度のサービスゲーム全てでブレークポイントを握るなどリターンが好調だった。ペアはウォズニアキとはこれまで3度の対戦があったが、1セットも奪ったことがなかった。両者は今年の全豪オープンでも対戦しており、その時はウォズニアキが6-4, 6-0のストレート勝ちを収めていた。

ウォズニアキから初勝利をあげたペアは「全豪では第1セットはいいプレーができ、チャンスもあったが活かしきれなかった。だからその時、次回に彼女と対戦するときは必ずチャンスを活かそうと思ったの。彼女は決して諦めない選手だから。彼女は動きのいい選手。だから勝ててうれしい。」と戦略を打ち明けた。

世界ランク22位のペアはリターンゲームで積極的なプレーを展開すると、同3位のウォズニアキは試合を通じてわずか2度しかサービスキープができなかった。

残念ながら敗退となったウォズニアキは「彼女は本当にいいプレーをしていた。常にリズムを変えてきた。試合序盤に何度かミスをしてしまい、彼女にプレッシャーをかけられなかった。」と肩を落とした。

この試合は当初センターコートで予定されていたが、治安の都合上、1番コートに変更になっていた。この2つのコートの間では、若干のコンディションの違いがあったようだ。

ウォズニアキは「彼女に危険があるということは私にも危険があるということ。だから1番コートへの変更には賛成だった。悲惨な結果になるよりは安全を選んだの。でもコート変更は私にとって問題でもあった。というのはセンターコートの方が若干速いサーフェスだから。でも環境は私たち2人にとって同じだったから文句は言えないわ。」と話した。

試合は第1セット、いきなりブレーク合戦になって1−1となる。その後、ペアがブレークに成功して4−1とリードすると、そのまま終始試合をリードし、格上から大勝利をあげた。ウォズニアキはサービスの調子が悪く、ファーストサーブでは42%、セカンドサーブでは37%しかポイントを奪えなかった。

ペアは準々決勝で、全豪でベスト4入りしたN・リー(中国)と対戦する。リーはM・バルトリ(フランス)を3-6, 7-5, 6-0の逆転で下しての準々決勝進出。

その他の試合では、第2シードのS・クズネツォワ(ロシア)が予選勝者のR・クリコバ(ロシア)を5-7, 7-6(7-2), 6-4で振り切り、準々決勝に駒を進めた。ディフェンディング・チャンピオンで第3シードのV・ウィリアムズ(アメリカ)O・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ)を7-5, 6-0で下し、同様にベスト8入りを決めた。

この日のヴィーナスは立ち上がりが悪く、1−4とリードされてしまったが、戦略を変えてウィナーを取りに行くのではなくラリーを長く続けるようにした結果、続く13ゲームのうち12ゲームを奪いゴヴォルツォバを退けた。

ヴィーナスは「試合開始早々、2度もブレークされてしまった。よくないスタートだった。でもそこから気持ちを切り替え、平静さを保つようにしたの。」とメンタル面での冷静さをアピールした。

準々決勝でヴィーナスはA・パブリュチェンコワ(ロシア)と対戦する。パブリュチェンコワは3回戦でD・ハンチュコバ(スロバキア)を6-3, 6-4で下している。

また第4シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)A・グローネフェルド(ドイツ)を6-1, 4-6, 6-3で下し、第7シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)F・ペネッタ(イタリア)を6-3, 6-0で一蹴している。

今大会の優勝賞金は35万ドル。

(2010年2月18日10時39分)
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