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女子テニスツアーのマレーシア・オープン(マレーシア/クアラルンプール、賞金総額22万ドル、ハード)は日曜日に決勝戦を行い、第4シードのA・クレイバノワ(ロシア)が第1シードで同胞のE・デメンティエワ(ロシア)を6-3, 6-2のスコアで圧倒し、見事、優勝を飾った。
21歳のクレイバノワは、2008年に行われた北京五輪の金メダリストであるデメンティエワを終始圧倒した。クレイバノワはサービスの調子がよく、それをうまくポイントに結び付けた。サービスエースの数は第1セットだけで4本に及んだ。
その攻撃的なプレーからM・セレス(アメリカ)2世と呼ばれる世界31位のクレイバノワは、試合後「タフな試合ばかりでタフな1週間だった。やっとツアー初優勝を飾れてうれしい。」と喜びを表した。
「この瞬間を待っていたの。このために厳しいトレーニングを重ね、多くの大会に出場してきた。決勝ではその成果を存分に出すことができた。また一緒にいい試合をしてくれたエレーナ(デメンティエワ)にも感謝したい。」
四大大会では優勝がないものの、世界最強のプレーヤーの1人に数えられている世界7位のデメンティエワは、今大会絶好調で、1セットも落とさずに決勝進出を決めていた。決勝までの4試合で落としたサービスゲームはわずか2ゲームだった。
しかし日曜日の決勝では、第1セットだけで2度もブレークされてしまい、勢いを失った。最初は第4ゲームで、その後は第9ゲームでのブレークだった。
第2セットに入るとクレイバノワはさらに調子を上げ、ボールを前後左右に散らし、またコート狭しを走り回って同セットを奪うと、そのまま試合に終止符を打った。クレイバノワは優勝賞金3万7000ドルを獲得した。
ダブルス決勝では鄭潔(中国)/Y・チャン(台湾)組が姉妹ペアのA・ロディオノワ(ロシア)/A・ロディオノワ組を6-7 (4-7), 6-2, [10-7]のスーパータイブレークの末に下し、見事、優勝を飾った。同ペアは優勝賞金2万2000ドルを獲得した。
鄭潔/チャン組は第1セットをタイブレークの末に失ったものの、第2セット以降はサービスの精度をあげ、試合はスーパータイブレークへ。
スーパータイブレークでは鄭潔/チャン組があっという間に4−0とリードする。ロディオノワ姉妹は粘りをみせて7−9まで追いつくが、最後は力尽きた。ロディオノワ姉妹はツアー初優勝をねらっていた。
ダブルスではツアー12勝している鄭潔と、ツアー9勝しているチャンというダブルス巧者として知られる2人は、ペアを組み始めてからわずか2大会目でのタイトル獲得となった。
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