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女子テニスツアーのワルシャワ・オープン(ポーランド/ワルシャワ、賞金総額60万ドル、クレー)は18日、シングルス1回戦残り12試合を行い、第3シードのN・リー(中国)と第5シードの鄭潔(中国)らが順当に初戦突破を果たすも、クルム伊達公子(日本)は右ふくらはぎの怪我のため試合開始直前に欠場を決めた。
リーはI・オラル(ルーマニア)を7-6 (7-4), 6-0で下した。タイブレークにもつれる接戦となった第1セットをリーが制すると、流れは一気にリーへ傾いた。第2セットでは第1サーブがわずか48%しか入らず、第2サーブになると25%しかポイントが取れなくなってしまったオラルは、立て直すチャンスが見出せずに敗れ去った。
一方、全豪オープンではリーと共にベスト4入りを果たした鄭潔は、O・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ)を6-1, 5-7, 7-5と接戦の末に破っている。第1セットこそあっさり先取した鄭潔だったが、その後はゴヴォルツォバの粘りの前に苦戦を強いられ、2時間40分に及ぶマラソンマッチの末に2回戦進出を決めた。
リーは主催者推薦のK・ピテールと2回戦を行う。ピテールは前日、M・ドマホウスカ(ポーランド)との1回戦が雨天のため1セットオールになったところでこの日へと順延となっていた。この日は引き続き第3セットを行い、7-6 (7-3), 4-6, 7-5と2日がかりでピテールが勝利を飾った。
世界ランク339位で19歳のピテールは「こんな大きな大会で普段はプレーしていないから、この日の勝利はとても大きな意味を持つわ。次のリーとの試合もベストを尽くすのみ。リーは、2年前の全豪で(この日対戦した)マルタに負けた試合を見ていたけど、こんなに早く彼女と対戦するなんて思ってもいなかった。」と地元での嬉しい勝利に浸ることなく次戦への思いを語っていた。
鄭潔はI・ベネソバ(チェコ共和国)を6-3, 6-4のストレートで退けたT・ガルビン(イタリア)とベスト8入りをかけて2回戦を行う。
この日、クルム伊達も1回戦を行う予定だったが、先月行われたフェドカップで痛めた右ふくらはぎの怪我の回復が完全ではなく、来週からの全仏オープンを万全な体勢で臨むために大事を取って試合直前に欠場を決めた。
代わってラッキールーザーのA・クレパック(スロベニア)と対戦したB・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国)は、クレパックに6-3, 6-1のストレートの快勝で2回戦進出を決めた。2回戦では第6シードのA・ボンダレンコ(ウクライナ)と顔を合わせる。
この日もすっきりしない天気の中で試合が行われ、湿気を含んだ重いクレーコートにリズムを奪われる上位選手が出た。第4シードのM・バルトリ(フランス)と第8シードのM・ウダン(アメリカ)が思うようなプレーができず敗れ去り、早くも大会を後にする結果となった。
その番狂わせを演出したのはK・ザコパロバ(チェコ共和国)とM・リバリコワ(スロバキア)で、ザコパロバはバルトリを4-6, 6-1, 6-2の逆転で、リバリコワはウダンを6-0, 6-2の圧勝で倒した。ザコパロバはP・マーティク(クロアチア)を7-5, 6-7 (5-7), 6-3で破った予選勝者のG・アーン(ハンガリー)と、リバリコワは予選勝者のB・ヤバノウスキを6-1, 6-0で一蹴したS・エラーニ(イタリア)とそれぞれ2回戦を行う。
その他の試合では、P・エルコグ(スロベニア)がA・クルベール(ドイツ)を6-2, 6-3で、予選勝者のT・ピロンコバ(ブルガリア)がA・ウズニアッキ(カナダ)を6-4, 6-1で、T・バシンスキー(スイス)が予選を勝ち上がったI・ベグを6-0, 6-2でと、いずれもストレートで下し初戦突破を決めた。
エルコグは第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と、ピロンコバが第2シードのE・デメンティエワ(ロシア)と、バシンスキーがA・ドゥルゲグ(ルーマニア)と2回戦で対戦する。ウォズニアキとデメンティエワは1回戦が免除されており、2回戦からの登場となっている。
今大会の優勝賞金は9万8500ドル。
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