テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、クレー）は大会７日目の２９日、男子シングルス３回戦９試合が行われ、第２シードのＲ・ナダル（スペイン）が第２８シードのＬ・ヒューイット（オーストラリア）を6-3, 6-4, 6-3のストレートで下し、順当に４回戦進出を決めている。
お互いにベースラインからのラリーを得意とする元王者同士の対戦は、そのほとんどのポイントを奪ったナダルに軍配が上がった。「今日のレイトンとの対戦は良いテストだった。僕が若かったとき、彼をテレビで見ていたんだ。彼は僕のアイドルの一人さ。」とナダルはコメントを残している。
この他の上位陣では、第３シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）が第３１シードのＶ・ハネスク（ルーマニア）に6-3, 3-6, 6-3, 6-2で、第７シードのＦ・ベルダスコ（スペイン）が第３０シードのＰ・コールシュライバー（ドイツ）を2-6, 6-3, 6-3, 6-7 (1-7), 6-4で下し、それぞれ４回戦進出を決めている。
今大会では過去２度のベスト４入りを果たしているジョコビッチは、４回戦でノーシードのＲ・ジネプリ（アメリカ）を迎え撃つ。ジネプリは、２００３年の今大会覇者で第１６シードのＪ・Ｃ・フェレーロ（スペイン）を7-5, 6-3, 3-6, 2-6, 6-4のフルセットで破り、４回戦に進出している。
またベルダスコは、同胞で第１９シードのＮ・アルマグロ（スペイン）と４回戦で対戦する。アルマグロはＡ・ドルゴポロフ（ウクライナ）に6-3, 6-3, 6-4のストレートで快勝している。
その一方で第６シードのＡ・ロディック（アメリカ）は、世界ランク１１４位でノーシードのＴ・ガバシュビリ（ロシア）に4-6, 4-6, 2-6と良い所がなくストレートで敗退、大会から去ることとなっている。
世界ランク８位のロディックを下し、自身初となるグランドスラム４回戦に進出したガバシュビリは「僕はいつも試合を、全ての試合をコントロールしようとしているんだ。ポイントを支配して彼を走らせられたよ。彼はとてもやり難かったと思うよ。」と自らのパフォーマンスに満足した様子。
一方のロディックは「最初のポイントから最悪だった。こういった状況での試合は、僕にとってタフだよ。彼は大きなスイングをしていたし、ボールの長さも良かった。僕のボールは浅くなってしまっていたし、コートを活かせていなかった。彼がラリーのほとんどをコントロールしていたよ。」と試合を振り返った。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｊ・メルツァー（オーストリア） (22) ○-× Ｄ・フェレール（スペイン） (9), 6-4, 6-0, 7-6 (7-1)
Ｍ・ヨージニ（ロシア） (11) ○-× Ｖ・トロイキ（セルビア）, 2-6, 7-6 (7-4), 6-2, 6-3
Ｔ・ベルッチ（ブラジル） (24) ○-× Ｉ・リュビチッチ（クロアチア） (14), 7-6 (7-4), 6-2, 6-4
今大会の優勝賞金は１１２万ドル。
（2010年5月30日9時38分）
