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男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、賞金総額62万7700ユーロ、芝)は日曜日に決勝戦を行い、第7シードのS・クエリー(アメリカ)がノーシードから勝ち上がった同胞のM・フィッシュ(アメリカ)を7-6 (7-3), 7-5で振り切り、見事、優勝を飾った。クエリーは優勝賞金7万9250ユーロを獲得した。
クエリーは今季、ハードコートであるメンフィス大会、クレーコートで行われたベオグラードの大会で優勝しており、今回は芝のコートで3勝目をあげた。
アメリカ人同士の決勝は1994年にT・マーチン(アメリカ)がP・サンプラス(アメリカ)を下して優勝して以来のことで、クエリーは今大会で8人目のアメリカ人優勝者となった。
試合後、クエリーは「今週で最も風が強く、コンディションがよくなかった。平静さを維持しようと努めた。幸運にもそれが功を奏したよ。」と話した。しかし風にも関わらず、クエリーは15本のサービスエースを放った。
またクエリーは「今大会での目標は特に定めていなかった。ただ試合をしたかっただけなんだ。いい試合態度で、冷静さを保ち、フォアハンドにいつもよりサイドスピンをかけつつね。それが1週間を通じてうまくいったよ。」と、優勝を狙っていた訳ではないことを打ち明けた。
フィッシュは第1セットの第2ゲームで3本のブレークポイントを握り、2−0とリードするチャンスを手にした。しかしクエリーは2本をサービスエースでしのぎ、残りの1本ではフィッシュがバックハンドをネットにかけた。
その後は順当にサービスキープが続き、試合はタイブレークへ。タイブレークは3−3まで拮抗した状態が続いたが、そこからクエリーが4ポイントを連続で奪うと、第1セットを先取する。
第2セットの第1ゲームではクエリーが4本連続でサービスエースを放ち、わずか38秒でこのゲームを奪い、順調な滑り出しをみせる。
しかし粘るフィッシュは2−2からクエリーのサービスをブレーク、そのまま5−4まで持ち込み、セットを奪い返すチャンスを手にする。
しかしフィッシュはまさかのブレークで第10ゲームを落とすと、5−5からクエリーが2ゲームを連取し、接戦に終止符を打った。最後はフィッシュのボレーミスだった。
クエリーは来週月曜日から始まるウィンブルドンを楽しみにしているようだ。「芝のコートでいいプレーができている。来週1週間は練習、調整をする予定さ。ウィンブルドンでは優勝してみたい。だけど着実に進みたいから、今年はまずは3回戦進出を狙っている。これまで2回戦進出が最高だからね。」
「(いつか優勝は)可能だと思うけど、まだまだ改善の余地がある。ウィンブルドンでトロフィーを手にするために倒さなければならない強豪が何人かいるからね。」と、クエリーはウィンブルドンへの思いを語り、大会を後にした。
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