女子テニスツアーのマーキュリー・インシュアランス・オープン（アメリカ/サンディエゴ、賞金総額７０万ドル、ハード）は現地月曜日に開幕し、シングルス１回戦３試合を行い、Ｄ・サフィーナ（ロシア）が６大会ぶりの勝利を飾り２回戦へ。予選最終ラウンドに登場した奈良くるみ（日本）も勝利を飾り本戦への切符を手にした。
元世界ランク１位のサフィーナは、Ａ・ボンダレンコ（ウクライナ）を6-1, 7-6 (7-2)のストレートで下し、４月のシュトゥットガルドで８強入りして以来となる６大会ぶりの勝利を飾った。腰の怪我からツアー離脱を余儀なくされ、復帰後も思うような結果が残せずにいたサフィーナだったが、この日は序盤から好調で、第１セットでは１度ブレークを許すも、ボンダレンコのサービスゲームで３度ブレークに成功しセットを先取。
第２セットでサフィーナはボンダレンコに先にブレークされるも、すかさずブレークバックしタイブレークへと持ち込んだ。そのタイブレークではボンダレンコのダブルフォルトにも助けられ、一気に６−０とリード。その後２ポイント失うも、１時間３９分で久々に勝利の美酒を味わった。２回戦でサフィーナは第４シードのＡ・ラドワンスカ（ポーランド）と予選勝者のＣ・シーパース（南アフリカ）の勝者と対戦する。
この日行われた予選最終ラウンドに登場した最新の世界ランク１０１位で予選第７シードの奈良は、同１６５位のＭ・ブレングル（アメリカ）を6-3, 6-2と７５分で退け、見事本戦への切符を手にした。予選を３回勝ち上がった奈良は、現地火曜日に予定されている１回戦で、同２６位のＭ・キリレンコ（ロシア）の胸を借りる。
その他行われた１回戦ではＡ・クレイバノワ（ロシア）がＡ・レザイ（フランス）を6-2, 5-7, 6-3で、Ｓ・エラーニ（イタリア）がＯ・ゴヴォルツォバ（ベラルーシ）を6-3, 1-6, 7-5と、いずれもフルセットで下し、２回戦進出を決めた。クレイバノワは第１シードのＪ・ヤンコビッチ（セルビア）と、エラーニは第８シードのＹ・ウィックマイヤー（ベルギー）とＳ・クズネツォワ（ロシア）の１回戦の勝者と２回戦で対戦する。
今大会上位２シード選手は１回戦が免除されているため、第１シードのヤンコビッチと第２シードのＳ・ストザー（オーストラリア）が２回戦からの登場となっている。以下、第３シードがＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）、第４シードがラドワンスカ、第５シードがＦ・ペネッタ（イタリア）、第６シードがＭ・バルトリ（フランス）、第７シードがＳ・ペア（イスラエル）、第８シードがウィックマイヤーと続く。
また先週のスタンフォード大会からダブルスで復帰を果たしたシングルス、ダブルス共に元世界ランク１位のＬ・ダベンポート（アメリカ）は、今大会でもＬ・フーバー（アメリカ）とのペアで主催者推薦としてダブルスにエントリーしている。現地時間の水曜日以降に予定されている１回戦ではＪ・クレイバス（アメリカ）/Ｓ・ペリー（アメリカ）組と対戦する。ダベンポートは先週の大会では復帰第１戦で見事な優勝をフーバーと飾っている。
今大会の優勝賞金は１０万７０００ドル。
（2010年8月3日15時52分）
