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男子テニスツアーのレッグ・メーソン・テニス・クラシック(アメリカ/ワシントン、賞金総額116万5500ドル、ハード)は4日にシングルス2回戦残り8試合を行い、第1シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)がD・ツルスノフ(ロシア)を7-6 (7-2), 4-6, 6-1で下し3回戦へ進むも、その他のシード勢には波乱の多い1日となった。
グランドスラム今季第3戦のウィンブルドンの決勝戦で現在世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)にストレートで敗れはしたものの、自身初となる4大大会の準優勝を飾った同8位のベルディフは、この日の試合がその決勝戦以来の試合だった。約1ヶ月ぶりの試合では、第1セットの最初のサービスゲームでいきなりブレークを許す展開だったが、次のゲームですかさずブレークバックに成功し、そのセットをタイブレークの末に先取に成功。
しかしベルディフは集中力が続かなかった。第2セットでも第1ゲームでブレークを奪ったツルスノフは、徐々に調子を上げ、そのままそのセットを奪い返し、勝敗の行方は第3セットへともつれ込んだ。実力に勝るベルディフは、第3セットではあっと言う間に3−0とリードを広げ、ツルスノフへ反撃のチャンスを与えず、2時間17分で3回戦進出を決めた。
ベスト8入りを懸けて第16シードのA・ゴルベフ(カザフスタン)と3回戦で対戦する。ゴルベフはこの日、K・フリーゲン(ベルギー)を6-2, 7-6 (9-7)のストレートで下しての勝ち上がり。ベルディフとゴルベフはウィンブルドンの1回戦でも対戦しており、ベルディフがストレート勝利を飾っている。しかし23歳のゴルベフはその後のハンブルグ大会で、自身初となるツアー優勝を飾り現在自己最高位の37位へとランキングを上昇させている。
先週のロス・アンゼルス大会で2連覇を達成し、今大会でも第6シードで出場していたS・クエリー(アメリカ)だったが、この日はJ・ティプサレビッチ(セルビア)の前に6-7 (3-7), 3-6のストレートで敗退。早くも大会を去る結果となってしまった。
ティプサレビッチは第1セットでは第1サーブがわずか38%しか入らなかったが、その全てでポイントをし、第2サーブでも85%と高い確率でポイントを奪い、調子の上がらないクエリーからタイブレークの末に第1セットを奪った。第2セットではサーブを立て直したティプサレビッチはクエリーの2本に対し9本のサービスエースをたたき出しすなど、クエリーはなす術も無くわずか78分で敗れ去った。
先週準決勝でティプサレビッチを下していたクエリーは「試合を通してミスが多かった。彼(ティプサレビッチ)は色々なショットを打ってきたんだ。疲れていたから、短い時間でポイントを取りに行ってしまった。」と敗因を分析していた。
先週のリベンジに成功したティプサレビッチは「彼は疲れていると思ったから、しつこくプレーしていたら、試合が自分へ傾いて来たんだ。タイブレークの1ポイント目で、第2サーブでもエース狙いに来てダブルフォルトをしてくれた。その時に、かなり疲れているんだって確信したんだ。集中を切らさずプレーを続けたら勝てると思った。」と、試合を振り返っていた。
3回戦でティプサレビッチはA・ファリャ(コロンビア)と顔をあわせる。ファリャは第11シードのL・ヒューイット(オーストラリア)と対戦中、7-5, 3-2とリードしたところで、ヒューイットが右ふくらはぎを痛めて途中棄権を申し入れての勝利だった。
その他、怪我からの復活に懸ける元世界ランク3位のD・ナルバンディアン(アルゼンチン)は、第7シードのS・ワウリンカ(スイス)を6-1, 6-3で圧倒。第8シードのM・バグダティス(キプロス)もH・ゼバロス(アルゼンチン)を7-6 (7-3), 7-6 (7-5)で下し、順当に3回戦へ駒を進めた。
ナルバンディアンは第10シードのR・シュティエパネック(チェコ共和国)を6-1, 6-3のストレートで退けたM・キウディネッリ(スイス)と、バグダティスはI・マルチェンコ(ウクライナ)とそれぞれ3回戦を行う。マルチェンコは第9シードのE・ガルビス(ラトビア)と対戦中、6-1, 1-0とリードしたところで、ガルビスが熱中症で棄権し、勝利を手にした。
今大会の優勝賞金は26万1500ドル。
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