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男子テニスツアーのマスターズ大会であるWSファイナンシャル・グループ・マスターズ(アメリカ/シンシナティ、賞金総額243万ドル、ハード)は18日、シングルス2回戦14試合が行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)が地元勢のT・デント(アメリカ)に6-2, 7-5のストレートで勝利、順当に3回戦進出を決めた。
この日の試合でナダルは、開始から4ゲームを連取するなどして試合の主導権を握ると、第2セットではデントに先にブレークを許したものの、そこから2度のブレークに成功し1時間24分で勝利を収めている。
「序盤で彼は多くのミスを犯していた。」とナダル。「第2セットは典型的なビッグサーバーとの展開になったね。僕はチャンスが来るのを待っていたんだよ。」と試合を振り返った。
今大会のトップ8シード選手は1回戦が免除されていたため、この日が初戦となり、球足が極端に速いコートで初めて試合をすることとなった。選手達によれば、先週行われたトロントでのマスターズよりも今大会ではボールが滑るとのこと。
今大会のコートについてナダルは「僕達にとって慣れるのは大変なこと。特に1日か2日しかない場合はね。初戦はいつも危険をはらんでいるよ。」とコメントしている。
この他の上位陣も順当に勝ちあがっており、世界ランク2位のR・フェデラー(スイス)、同3位のN・ジョコビッチ(セルビア)、同4位のA・マレー(英国)、そしてアメリカ勢のナンバー1である同13位のA・ロディック(アメリカ)が3回戦に駒を進めている。
この日のオープニングマッチでV・トロイキ(セルビア)を6-3, 7-5で下した第2シードのジョコビッチは、球足の速いコートよりも暑さに問題を抱えていたようだ。
「僕は他の選手とは少しだけ違った反応になるんだよ。僕はプレーする状況によって、呼吸器系に問題が出てきてしまうんだ。だけど、それを乗り越えなくてはならない。僕だけが問題を持っているわけではないからね。」と、ジョコビッチは自らのコンディションについて述べている。
地元期待のロディックは、また別の問題を抱えている。先週行われたトロント大会を欠場していたロディックは、2ヶ月に及ぶ体調不良を原因を探ろうと血液検査を受けたところ、軽度の単核症と診断されていた。
1回戦ではフルセットの接戦を強いられていたロディックはこの日、1本のブレークピンチに直面することなくT・デ=バッカー(オランダ)を7-6 (7-4), 6-4で下し、3回戦進出を決めている。
体調が心配されるロディックは「前の試合の最後のほうでは、少し普通の調子だったんだ。今日はもっと良い気分だよ。この数ヶ月よりも間違いなく体調は良くなっている。」と、不安を一蹴した。
今大会のディフェンディング・チャンピオンである第3シードのフェデラーは、予選から勝ち上がってきたD・イストミン(ウズベキスタン)に対し5-2と第1セットをリードした場面で右足を負傷したイストミンが棄権、わずか36分で勝利を手にしている。
思いがけない形での勝利となったフェデラーであったが、短い試合時間については歓迎しているようだ。「もし正しいタイミングがあるとしたら今だと思うよ。おかげでもう1日だけ調整できるからね。この観点からだと、良いことだ。」
ウィンブルドン後のハードコート大会で好成績を残している第4シードのマレーであったが、この日はJ・シャーディ(フランス)相手に6-3, 6-7 (3-7), 6-2と苦戦を強いられていた。
ゲームカウント5−4で迎えた第2セット第10ゲーム、サービング・フォー・ザ・マッチのチャンスがあったマレーであったが、ここでシャーディにブレークバックを許してしまうと、タイブレークでは5ポイントを連続で奪われてしまう。
試合後の会見でマレーは「彼がとても良いプレーを始めんたんだ。第2セットの最後のほうでは、彼のなすがままだった。彼がショットを打つたび、少し落ち着かなかった。」と、試合を振り返った。
この他の試合の結果は以下の通り。
R・ソデルリング(スウェーデン) (5) ○-× L・ヒューイット(オーストラリア), 4-6, 6-3, 7-5
N・ダビデンコ(ロシア) (6) ○-× R・ジネプリ(アメリカ), 6-2, 6-7 (5-7), 6-2
M・フィッシュ(アメリカ) ○-× F・ベルダスコ(スペイン) (8), 7-6 (7-1), 7-6 (7-4)
D・フェレール(スペイン) (10) ○-× S・クエリー(アメリカ), 7-5, 6-2
E・ガルビス(ラトビア) ○-× J・メルツァー(オーストリア) (13), 6-7 (8-10), 6-3, 7-6 (7-5)
P・コールシュライバー(ドイツ) ○-× A・ファリャ(コロンビア), 6-0, 1-6, 6-3
J・ベネトー(フランス) ○-× S・ワウリンカ(スイス), 6-4, 6-2
R・ガスケ(フランス) ○-× M・ベレー(ドイツ), 6-4, 6-2
D・ナルバンディアン(アルゼンチン) ○-× J・アイズナー(アメリカ), 4-5, 途中棄権
今大会の優勝賞金は44万3500ドル。
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