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クレイステルスは敗退、ウォズニアキが準決勝へ◇ロジャーズ・カップ

女子テニスツアーのロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、賞金総額200万ドル、ハード)は金曜日に準々決勝を行い、第8シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)が第5シードのK・クレイステルス(ベルギー)を2-6, 6-3, 6-2の逆転で下し、ベスト4進出を決めた。

第1セットを6−2で先取したクレイステルスだったが、第2セットを6−3で落としてしまう。その時点で左太ももに違和感を感じていたクレイステルスはトレーナーを呼び、6分間の治療を受ける。

太ももをテーピングして試合を再開したクレイステルスだったが、当然動きは鈍く、試合を最後まで続けたものの、第3セットを6−2で落とし、敗退が決まった。

クレイステルスは先週のシンシナティの大会で優勝しており、2週連続優勝をねらっていた。しかし足に負担がかかるハードコートで13試合連続で試合をこなしており、足に疲労がたまっていたようだ。

クレイステルスは今大会とあまり相性がよくなく、今大会で最後にプレーした2006年には転倒し、手首を故障していた。その故障がきっかけとなり、25カ月の間ツアーから離脱し、妊娠・出産を経験していた。

その後、クレイステルスは2009年半ばからツアーに復帰、復帰3大会目となる昨年の全米オープンで見事、優勝を飾っていた。

しかし今大会でベスト8入りしたことで、クレイステルスは来週月曜日に発表される最新の世界ランキングで3位に上昇する予定だ。

勝ったズヴォナレーワは準決勝で、第17シードのM・バルトリ(フランス)に6-2, 7-6 (8-6)で勝利した第10シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦する。ズヴォナレーワはクレイステルスに5連敗していたが、これで2連勝を達成した。ズヴォナレーワは今年のウィンブルドン準々決勝でもクレイステルスを倒していた。

一方、ドローの他の山では、第11シードのS・クズネツォワ(ロシア)がノーシードから勝ち上がった鄭潔(中国)を6-1, 6-3で一蹴し、ベスト4入りを決めた。クズネツォワは鄭潔を得意としており、これで戦績を6勝0敗に伸ばした。

試合後、クズネツォワは「彼女のテニスはどんどん進歩している。以前は簡単に倒せたけど、ここ最近は難しくなっている。」と敗者をたたえた。

25歳のクズネツォワは今季、早期敗退が続いていたが、2週間前のサンディエゴの大会でツアー13勝目をマークし、現在は波に乗っている。

2004年の全米そして2009年の全仏で優勝しているクズネツォワは「試合に勝つことで自信がつく。負けが続くと、本当に大変。」と打ち明けた。クズネツォワはコーチを変えており、コーチとの関係も不調の一因だったようだ。

「負けているときは、やるべきことは分ってるんだけど、自信がないだけ。試合では2、3本のショットの差なんだけど、それが大きく結果を支配するの。」

クズネツォワは準決勝で第2シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と対戦する。ウォズニアキは準々決勝で第6シードのF・スキアボーネ(イタリア)を6-3, 6-2で一蹴しての勝ち上がり。

今大会の優勝賞金は35万ドル。

(2010年8月21日12時17分)
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