女子テニスツアーのパイロット・ペン・テニス女子（アメリカ/ニューヘイブン、賞金総額６０万ドル、ハード）は２４日、シングルス１回戦６試合と２回戦１試合が行われ、２回戦に登場した第２シードのＳ・ストザー（オーストラリア）が、Ｓ・エラーニ（イタリア）を6-1, 3-6, 7-6 (7-4)の接戦で振り切り、ベスト８に進出した。
この日の試合で世界ランク６位のストザーは、第１セットをあっさり先取したものの、第２セットではエラーニに２度のブレークを許し、セットオールに追いつかれてしまう。
第３セットで先にブレークに成功したのはエラーニは、ゲームカウント５−４でサービング・フォー・ザ・マッチを迎えると４０−１５とマッチポイントを握る。しかし、ここからストザーが息を吹き返し４本のマッチポイントを跳ね返すと、タイブレークの末に第３セットを奪取し１時間５８分で勝利を収めた。
「何とか粘ろうしただけだけど、結局ゲームを取ることが出来たわ。そして、あのゲームを取れれば流れが来ると思っていたわ。」とストザーは試合を振り返った。
右腕の怪我のためにシンシナティとモントリオールで行われたプレミア大会を欠場していたストザーは、実際にどこまで試合ができるかどうか心配だったようだ。「練習では３０球もサーブを打てていないの。だから今夜は良いテストになりましたし、状態も良いです。」と、自らのコンディションについてコメントを残した。
シングルス１回戦では、ノーシードのＭ・キリレンコ（ロシア）が昨年の準優勝者であるＥ・ヴェスニナ（ロシア）を6-1, 3-6, 6-1で破り、２回戦進出を決めている。
昨年の準優勝者でありながらも、今年は予選からの出場となっているヴェスニナは、先週の大会会場であるモントリオールから土曜日に会場入りし、その２時間後には最初の試合を行っていた。そして、週末だけで３試合を勝ち抜き、今年の本戦出場権を獲得していた。
第２セットだけで３度のダブルフォルトを犯したキリレンコは「たくさんのダブルフォルトをするようになってしまったし、サーブが全く機能しませんでした。第３セットではサーブの感覚が良くなりました。」と、第２セット途中でラケットを交換したことが功を奏したことを明かした。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｔ・バシンスキー（スイス） ○-× Ｙ・ウィックマイヤー（ベルギー） (5), 6-3, 6-1
Ｍ・バルトリ（フランス） (6) ○-× Ａ・ボンダレンコ（ウクライナ）, 6-7 (4-7), 7-6 (7-2), 6-3
Ｆ・ペネッタ（イタリア） (7) ○-× Ａ・クレイバノワ（ロシア）, 6-4, 6-4
Ａ・ロディオノワ（ロシア） ○-× Ｔ・ピロンコバ（ブルガリア）, 6-1, 7-5
Ｏ・ゴヴォルツォバ（ベラルーシ） ○-× Ａ・ペトコビッチ（ドイツ）, 6-2, 6-2
今大会の優勝賞金は９万８５００ドル。
（2010年8月25日14時24分）
