女子テニスツアーのパイロット・ペン・テニス女子（アメリカ/ニューヘイブン、賞金総額６０万ドル、ハード）は２６日、シングルス準々決勝３試合が行われ、第８シードのＮ・ペトロワ（ロシア）が第２シードのＳ・ストザー（オーストラリア）を6-2, 6-1と圧倒、わずか５３分で勝利を収めベスト４進出を決めた。
この日の試合でペトロワは、オープニング・ゲームでいきなりブレークを許してしまうが、そこからのサービスゲームでわずか３ポイントしか落とさないという展開でストザーを封じ込めると、第１セットで３度、第２セットで２度のブレークに成功した。
予想外の圧勝劇にペトロワは「驚いています。今年最初の６ヶ月間はダブルスを組んでいたから、彼女のことは良く知っていますし、一緒に練習もしてきました。だから彼女の強みも弱みも分かっています。」とストザーについてコメント。
一方のストザーは「お互いにゲームプランがありましたが、彼女の方がより勝っていたようです。私は良いスタートを切れましたが、彼女は自信を持ってプレーをしていましたし、状況をコントロールしていました。彼女はとても良いプレーでしたが、私はそうではありませんでした。」と白旗を揚げた。
世界ランク１９位のペトロワは、準決勝でＭ・キリレンコ（ロシア）と対戦する。キリレンコはこの日、元女王のＤ・サフィーナ（ロシア）を6-3, 6-3のストレートで下し、ベスト４入りとなっている。
今大会には主催者推薦で出場を果たしている世界ランク５９位のサフィーナは、ここまで第３シードのＦ・スキアボーネ（イタリア）とＤ・ハンチュコバ（スロバキア）という強敵を下し、ベスト８進出を果たしていた。
もう一方の準決勝では、第１シードのＣ・ウォズニアキ（デンマーク）と第４シードのＥ・デメンティエワ（ロシア）が対戦する。ウォズニアキはこの日、対戦する予定だった第７シードのＦ・ペネッタ（イタリア）が、右足の負傷を理由に試合前に棄権したため、コートに立つことなく準決勝進出を決めている。
対するデメンティエワは、第６シードのＭ・バルトリ（フランス）を6-3, 3-6, 6-2と３時間のマラソンマッチの末に下し、準決勝進出を決めている。２８歳のデメンティエワは、前日に行われたＫ・ボンダレンコ（ウクライナ）との２回戦でも３時間を超える接戦を勝ち抜いていた。
今大会の優勝賞金は９万８５００ドル。
（2010年8月27日11時25分）
