男子テニスツアーのパイロット・ペン・テニス男子（アメリカ/ニューヘイブン、賞金総額６６万３７５０ドル、ハード）は２６日、シングルス準々決勝４試合が行われ、第９シードのＳ・スタコフスキ（ウクライナ）が第１シードのＭ・バグダティス（キプロス）を5-7, 6-1, 7-6 (7-4)の逆転で破り、ベスト４進出を果たした。
世界ランク４７位のスタコフスキは同１８位のバグダティスに対し、スライスやドロップショットなどを用い緩急をつけたプレーで翻弄すると、２時間２２分での逆転劇を演出した。
試合後の会見でバグダティスは「たくさん走らされたね。走るたびに足に疲労を感じた。１００％ではいられなかった。」とコメントをしている。
しかし、スタコフスキもまた疲れを感じていた。
火曜日にＰ・ルクザック（オーストラリア）との２回戦を開始したスタコフスキであったが、日没で中断となり翌日の水曜日に勝利していただけでなく、その水曜日の夜に開始されたＴ・ロブレド（スペイン）との３回戦は第１セットでタイブレークに突入したところで降雨のために中断、またしても順延となっていた。
この日の午前に再開された３回戦を7-6 (7-5), 6-2で勝利しているスタコフスキは、そのわずか数時間後にバグダティスとの対戦に臨んでいた。
「良い連戦が続いていると言うべきかな。」とスタコフスキ。「僕にホテルは必要ないね。プレイヤーズラウンジでも寝れるよ。」
ハードスケジュールをこなしベスト４入りとなったスタコフスキは、準決勝でＴ・デ=バッカー（オランダ）と対戦する。今季はランキングを４０位以上もアップさせるなど好調なデ=バッカーは、Ｅ・コロレフ（ロシア）を6-4, 6-3で下してのベスト４入り。
もう一方の準決勝では、第１０シードのＶ・トロイキ（セルビア）と第１５シードのＤ・イストミン（ウズベキスタン）が決勝への切符を争う。
この日の準々決勝で、トロイキはＲ・シュティエパネック（チェコ共和国）を6-2, 6-3で、イストミンはＴ・ガバシュビリ（ロシア）を6-1, 3-6, 7-6 (10-8)で下し、準決勝進出を果たしている。
今大会の優勝賞金は９万３６３０ドル。
（2010年8月27日19時34分）
