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地元期待のダビデンコは早くも敗退◇クレムリン・カップ男子

男子テニスツアーのクレムリン・カップ男子(ロシア/モスクワ、賞金総額100万ドル、ハード)は20日、シングルス1回戦残り1試合と2回戦3試合が行われ、今大会で過去3度優勝経験のある第1シードのN・ダビデンコ(ロシア)P・クエバス(ウルグアイ)に敗れ地元ファンを落胆させた。クエバスは7-6 (8-6), 7-6 (7-5)と1時間48分でダビデンコから勝利を奪った。

世界ランク47位のクエバスは同11位のダビデンコ相手に2セットともタイブレークに持ち込み、そのいずれも接戦となりながらも競り勝つと、自身初となるトップ20選手から勝利を飾った。上位4シード選手は1回戦が免除されているため、この日の2回戦が初戦だったダビデンコは、先週行われた上海マスターズでも初戦敗退を喫しており、今週発表の最新の世界ランクでトップ10落ちとなる11位にランクされていた。

「とても厳しい試合だったけど、ここモスクワで彼(ダビデンコ)を倒すことができて、本当に嬉しいよ。この調子を維持したい。」と喜びを語るクエバスは、タイブレークの成績も13勝1敗とツアー・ベストの勝率を記録している。

2004年、2006年、2007年と優勝している相性の良い地元大会だったダビデンコは、「試合中ずっと、どうやったらミスを減らすことができるかと分析していたんだ。彼はとても良いプレーをしていた。だって、エースが取れたと思ったボールを何度も返球して来たんだ。」と試合を振り返っていた。

一方、第4シードのM・バグダティス(キプロス)P・スタラーチェ(イタリア)を6-4, 6-3とわずか62分の快勝で下し、今季10回目となるベスト8入りを決めた。残る2回戦では、第5シードのR・シュティエパネック(チェコ共和国)M・ククシュキン(カザフスタン)を6-3, 6-2とこちらも71分で勝利。シュティエパネックは今季は単核球症を患い6月、7月と約2ヶ月ツアー離脱を余議なくされていたが、この勝利で今季の成績を14勝13敗とした。

この日唯一行われた1回戦では、H・ゼバロス(アルゼンチン)が第8シードのJ・ティプサレビッチ(セルビア)を4-6, 6-4, 6-3の逆転で下す金星を飾った。ゼバロスはベスト8入りを懸けて、予選を勝ち上がったV・クリヴォイ(ルーマニア)と2回戦を行う。

この日行われたダブルスの1回戦ではシングルスに先駆けて、前年度チャンピオンで第2シードのM・ヨージニ(ロシア)S・スタコフスキ(ウクライナ)と組んで試合を行ったが、フルセットの接戦の末に敗れると同時に、シングルスの棄権を申し入れた。

「1週間以上も体調が悪かったけど、ダブルスの試合中にもっと悪くなってしまった。2連覇の夢を諦めなけらばならず本当に残念な気持ち。来週の試合には出場できるようにしたい。」と語るヨージニは、ツアー最終戦への出場権争いで10位と可能性を残しているため、苦渋の決断となった。ヨージニに代わってP・H・マチュー(フランス)がラッキールーザーで本戦入りし、D・イストミン(ウズベキスタン)との2回戦へ登場する。

今大会の優勝賞金は18万1750ドル。

(2010年10月21日10時23分)

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