女子テニスツアーのクレムリン・カップ女子（ロシア/モスクワ、賞金総額１００万ドル、ハード）は水曜日、シングルス２回戦４試合が行われ、第２シードのＶ・アザレンカ（ベラルーシ）がＡ・ペトコビッチ（ドイツ）を6-4, 2-6, 6-1で下してベスト８入りを果たすと同時に、ツアー最終戦への最後の切符を獲得、２年連続となる出場を決めた。
アザレンカは１時間１１分に渡る第１セットを制すると、第２セットでは集中力をを失ってしまい、あっさりペトコビッチに奪われてしまう。しかし、勝敗を決める第３セットではアザレンカが再び集中力を高め４度のブレークをペトコビッチから奪い、２時間３８分で勝利を飾りベスト８入りを決めた。
この勝利で残る１つとなっていたツアー最終戦の出場権を獲得したアザレンカは「本当に本当に嬉しい。とても接戦の試合だった。ブレークされたりし返したり。最後には集中を高めることが出来て勝利を上げられた。このモスクワでの大会は自分にとってとても大切なものだった。」と、喜びに浸っていた。
「とてもドーハ（最終戦）へ行きたかったけど、そのことは考えないようにして、集中しようとしたの。でも、それはとても難しいものだったわ。」と語るアザレンカは「でも今はやっとリラックスできる。これでプレッシャーは減ったけど、まだまだシングルスもダブルスも残っているから、しっかり戦い続けなければならない。」と気を引き締め直していた。
アザレンカはベスト４入りを懸けて、Ｓ・エラーニ（イタリア）を7-6 (7-0), 6-4で倒した第７シードのＡ・クレイバノワ（ロシア）と準々決勝で対戦する。
その他の試合では、第８シードのＭＪ・マルチネス=サンチェス（スペイン）がＡ・ボンダレンコ（ウクライナ）を6-4, 1-6, 6-1で、Ｄ・チブルコワ（スロバキア）がＴ・ピロンコバ（ブルガリア）を6-4, 6-1で破りベスト８入りを果たした。マルチネス=サンチェスとチブルコワが準々決勝で顔を合わせる。
今大会の優勝賞金は１５万７４２７ドル。
（2010年10月21日10時29分）
