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男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアー・ファイナルズ(英国/ロンドン、ハード)は大会2日目の22日、シングルスのラウンドロビン・グループAの試合が行なわれ、イブニング・セッションでは第1シードのR・ナダル(スペイン)が第8シードのA・ロディック(アメリカ)を3-6, 7-6 (7-5), 6-4の逆転で下し、1勝目を挙げた。
今季はグランドスラム3大会を制するなど圧倒的な成績を残してきたナダルは、第1セット第2ゲームでいきなりロディックにブレークを許してしまいセットを落とすと、第2セット第1ゲームでもブレークされてしまう。
しかしナダルは第2セット第4ゲームでブレークバックに成功すると、タイブレークでは4ポイントを連取するなど6−3とリード、そのままリードを守りセットオールに追いついた。
昨年の今大会では、1試合も勝利することなく敗退していたナダルは「ここでようやく勝つことが出来たのは、僕にとってとても重要なことなんだ。次の試合からは、もう少し落ち着いてプレー出来るよ。」と、2007年以来となるツアー最終戦での勝利に胸をなでおろした。
この日の試合でロディックはサーブ&ボレーを多用した一方、ナダルはボールのコースを散らして長いラリーになるようなプレーで対抗した。第3セット第5ゲーム、バックハンドのウィナーでブレークに成功したナダルは3−2とリードを奪うと、そのまま2時間34分でロディックの追撃を振り切った。
この日の試合が5週間ぶりの試合となったナダルは「この試合で良かったことは、始まりはそれほど良いプレーではなかったけど、最後には調子が良くなったことかな。だから、精神的にも感覚的にも良いことだよ。」と試合を振り返った。
水曜日に行なわれるグループAの2戦目でナダルは、T・ベルディフ(チェコ共和国)に6-3, 6-3で勝利したN・ジョコビッチ(セルビア)と決勝進出を懸けて、ロディックはベルディフと生き残りを懸けた対戦を行なう。
第1セットを先取していたロディックは、ナダルのサービスゲームであった第2セット第11ゲーム、15−30ともう少しでブレークのチャンスがあったが、ここはナダルの粘りの前に屈してしまう。
「違いがあったとしたら、第2セットと第3セットでナダルは、フォアハンドの間合いが計れていたこと。彼は守るべきところで守るようになり、ミスをしなかった。それがラリーの重要さを少し変えていた。」とロディックは試合を振り返った。
今シーズンの年度末ランキング1位の座をすでに確定させているナダルは、今季のUSオープンで優勝し、史上7人目となる生涯グランドスラムを達成していた。さらに2008年には北京オリンピックで金メダルを獲得しており、今大会がナダルの獲得していない唯一のメジャータイトルとなっている。
ダブルスではグループBの2試合が行なわれており、M・ブパティ(インド)/M・ミルニ(ベラルーシ)組がL・クボット(ポーランド)/O・マラチ(オーストリア)組を7-6 (7-2), 6-4で、D・ネスター(カナダ)/N・ジモンイッチ(セルビア)組がW・ムーディ(南アフリカ)/D・ノーマン(ベルギー)組を6-1, 6-2で下している。
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