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ウィックマイヤーが初戦でサフィーナを撃破◇ASBクラシック

女子テニスツアーのASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、賞金総額22万ドル、ハード)は4日、シングルス1回戦9試合が行なわれ、ディフェンディング・チャンピオンで第2シードのY・ウィックマイヤー(ベルギー)が、元世界ランク1位のD・サフィーナ(ロシア)を6-3, 6-7 (2-7), 6-1のフルセットで破り、2回戦進出を決めた。

世界ランク23位のウィックマイヤーは、昨シーズンに負った怪我のためにランキングを落としていたサフィーナに勝利したことを「悲しい」と表現。さらにウィックマイヤーは、サフィーナが「復活して元のようなトップランキングに戻るにふさわしい」と語った。

第1セット第2ゲームと第8ゲームでブレークに成功したウィックマイヤーは、1度だけサフィーナにブレークバックを許したものの、そのリードを守りセットを先取する。

第2セットではウィックマイヤーにストレートで勝利するチャンスが訪れたが、ここでサフィーナが反撃に転じ、タイブレークの末にセットオールとなってしまう。天王山となったファイナルセット、このセットだけで2度のブレークに成功したウィックマイヤーが再び抜け出すと、そのまま逃げ切り2時間10分のマラソンマッチに終止符を打った。

この試合は両者ともに質の高いショットの応酬が続き、速いペースかつ長いラリーも数多く見受けられた。これほどのプレーをする選手同士が、トーナメントの1回戦で対戦するのは稀なこと。

試合を終えたウィックマイヤーは「私達両方が、素晴らしいポイントをプレーしていたと思います。第2セットの最後の方でブレークされたときは、サフィーナが3本も信じられないショットを決めました。第3セットでは私が良いプレーを始め、攻撃できましたが、2人ともが素晴らしい試合をしたと思います。」と試合を振り返った。

第2シードでありながら初戦から厳しい試合を強いられたウィックマイヤーであるが、2011年の初戦からサフィーナのような選手と対戦するのは残念なことではなく、新しいシーズンに向けた準備の確認となったとのこと。

「ドローを見た瞬間からタフになると思っていました。タフなドローですし、本当にタフな試合でしたが、自分のプレーに満足しています。私達が目標としている全豪オープンへの準備として、良い試合と良いリズムを求めていましたし、それが今日できました。」

この日は、日本勢から森田あゆみ(日本)が登場していたが、S・ハレプ(ルーマニア)に0-6, 6-7 (3-7)のストレートで敗れている。

この他の試合の結果は以下の通り。

J・ジョルジュ(ドイツ) (4) ○-× A・メディーナ=ガリゲス(スペイン), 6-4, 6-0
H・ワトソン(英国) ○-× N・ラチーワカーン(タイ), 6-1, 6-1
S・リシキ(ドイツ) ○-× F・モリネロ, 6-1, 6-3
C・スアレス・ナバロ(スペイン) (9) ○-× R・オプランディ(イタリア), 6-3, 7-6 (9-7)
G・アーン(ハンガリー) ○-× Z・オンドラスコバ(チェコ共和国), 6-1, 6-0
S・アービッドソン(スウェーデン) (8) ○-× T・パスゼック(オーストリア), 6-3, 6-1
A・コルネ(フランス) ○-× S・ザラボバ(チェコ共和国), 3-6, 7-5, 6-0

今大会の優勝賞金は3万7000ドル。

(2011年1月5日11時33分)
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