女子テニスツアーのASBクラシック（ニュージーランド/オークランド、賞金総額２２万ドル、ハード）は６日、シングルス準々決勝４試合が行なわれ、第１シードのＭ・シャラポワ（ロシア）が登場したが、Ｇ・アーン（ハンガリー）に2-6, 5-7のストレートで敗れた。
昨年１０月以来のチャイナ・オープン以来となる大会に臨んでいた、グランドスラム通算３勝を誇るシャラポワであったが、３１歳のベテランであるアーンの前に敗れ去った。
「夢が叶った少女のようです。」と勝利の喜びを語ったアーンは、Ｊ・ジョルジュ（ドイツ）と準決勝で対戦する。第４シードのジョルジュは、Ｋ・ボンダレンコ（ウクライナ）を5-7, 6-2, 6-2で破ってのベスト４入り。
今大会を通してサーブが不調だったシャラポワは、特に風が強いコンディションに苦しんでいた。この日の試合でも４本のダブルフォルトを犯していたシャラポワは、ラリーでも我慢強さが足りない場面があった。
この試合でシャラポワは、持ち前のパワフルなフォアハンドショットをライン際に決めようとしたが、普段のようなコントロールはなくミスの山を築いてしまった。
「もう何試合かここでして、優勝したかったです。」とシャラポワ。「だけど、これが結果です。次の試合を楽しみにしています。これがテニスの良いところでしょう。」
シャラポワとは対照的に、第２シードのＹ・ウィックマイヤー（ベルギー）はＳ・ハレプ（ルーマニア）に6-0, 6-2と、わずか６３分で快勝、ベスト４進出を決めている。
試合開始から９ゲームを連取したウィックマイヤーは、その後もハレプに反撃を許さない万全のプレーを展開した。
ウィックマイヤーは準決勝でＳ・ポン（中国）と対戦する。ポンは予選から勝ち上がってきたＨ・ワトソン（英国）を6-4, 7-5のストレートで下し、今季開幕戦でのベスト４入りを決めている。
今大会の優勝賞金は３万７０００ドル。
（2011年1月7日11時11分）
