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女子テニスツアーのメディバンク国際女子(オーストラリア/シドニー、賞金総額61万8000ドル、ハード)は金曜日に決勝戦を行い、第8シードのN・リー(中国)が第3シードのK・クレイステルス(ベルギー)を7-6(7-3), 6-3のストレートで下し、来週から始まる全豪オープンの前哨戦で大きな勝利を手にした。28歳のリーはこれでWTAツアー通算4勝目を決め、同時に優勝賞金10万3000ドルを獲得した。
出産のために一時休養し、2009年8月にツアーに復帰していたクレイステルスは、復帰後、14度の準決勝および決勝で全て白星をあげていたが、今回、初めて黒星をマークした。
試合後、クレイステルスは「もちろんがっかりしています。でも、今日は負けてしまいましたが、その感情は以前のものとは違っています。」と話し、以前ほどには勝ち負けにはこだわっていないようだ。
リーは第1セット、わずか18分でクレイステルスに0−5と大きくリードされてしまう。リーは第1サーブの調子が悪く、それがプレーに影響を及ぼした。
リーは「時計を見ていました。ファンの皆さんはたくさんのお金を払って観に来て下さっているのに、30分で試合が終わってしまうかも知れない、と思いました。」と話し、会場の笑いを誘った。
「0−5から挽回できるとは思っていませんでした。ほんの1ポイントか2ポイントが鍵となりました。」
そしてリーは5−5にまで追いつくと、クレイステルスは焦ったのかダブルフォルトを犯し、また得意のフォアでもミスをし始める。
クレイステルスはその時を振り返り、「あの時点で攻撃の手を緩めたんだと思います。深さも攻撃性もないストロークになっていました。そこを彼女(リー)は見逃しませんでした。」と分析している。
そして試合はそのままタイブレークへ。クレイステルスは3−1とリードするものの、その後はリーが6ポイントを連取し、第1セットを大逆転の末に先取する。
第2セットに入ると、第1ゲームでサービスを落としてしまったクレイステルスは、ボールをコートにたたきつけて怒りを爆発させた。「サービスがよくありませんでした。努力しましたがうまく行きませんでした。」
結局、第2セットはリーがリードを重ね、最後はフォアのボレーを決めて6−3で同セットを奪うと、90分の試合に終止符を打った。昨年の全豪でベスト4入りしているリーは、今年の全豪でも同様の、またはそれ以上の成果が期待される。
一方、クレイステルスは、試合を通じて7本のダブルフォルトを犯し、また凡ミスは27本を数え、不安定なプレーだった。
しかし2003年と2007年に全豪で優勝しているクレイステルスは前向きなようだ。「(全豪に向けて)練習コートで練習し、もう一度、改善を試みます」。クレイステルスは1回戦で元世界女王のD・サフィーナ(ロシア)と対戦予定となっており、気を引き締めている様子だった。
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