テニスのグランドスラムである全豪オープンは開幕直前の１６日、洪水被害に見舞われたオーストラリアのクイーンズランド州の被災者を支援する義援金を募るため、チャリティー・イベントを開催した。
このイベントには男子テニスの世界ランク１位であるＲ・ナダル（スペイン）をはじめ、Ｒ・フェデラー（スイス）、Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）、Ａ・マレー（英国）、Ａ・ロディック（アメリカ）、そしてＬ・ヒューイット（オーストラリア）ら男子のトップ選手のほか、女子からは同１位のＣ・ウォズニアキ（デンマーク）、Ｋ・クレイステルス（ベルギー）、Ｖ・ズヴォナレーワ（ロシア）、Ｓ・ストザー（オーストラリア）、Ｖ・アザレンカ（ベラルーシ）、Ａ・イバノビッチ（セルビア）、Ｊ・エナン（ベルギー）という豪華な顔ぶれが参加していた。
また、すでに現役を引退しているＰ・ラフター（オーストラリア）やＪ・クーリア（アメリカ）などもこのイベントに協力している。
イベントの会場となった１万５千人収容のロッド・レーバー・アリーナは満員となり、観客達は普段は絶対に見ることの出来ないトップ選手達の振る舞いに大いに盛り上がった。
男子世界ランク３位のジョコビッチは、試合の途中でカメラマン・ピットに乗り込むと、コートでプレーをするウォズニアキの撮影を始めた。またロディックはパナマ帽とサングラスをつけてプレーすると、あるポイントではラインズマンと場所を交代した。
最後はナダル／フェデラー組とストザー／クレイステルス組のダブルスが卓球のダブルスようなお互いの選手が交互にボールを打ち合うルールで行なわれ、ストザー／クレイステルス組が勝利すると、会場の盛り上がりは最高潮を迎えた。
このイベントをきっかけとする義援金は、すでに１億円を超える金額が集められており、選手達のサインなどが入ったグッズもオークションにかけられ、その売上げを寄付することになっている。
（2011年1月17日11時51分）
