テニスのグランドスラムである全豪オープン（オーストラリア/メルボルン、ハード）は大会５日目の２１日、女子シングルス３回戦が行なわれ、第２３シードのＳ・クズネツォワ（ロシア）が第１１シードのＪ・エナン（ベルギー）に6-4, 7-6 (10-8)のストレートで勝利、４回戦進出を果たした。
昨年の今大会では、主催者推薦での出場ながらも並み居る強豪を次々と撃破、ツアー復帰直後にも関わらず決勝進出を果たしていたエナンは、僅差で第１セットを落としてしまうと、第２セットでもクズネツォワに先にブレークを許してしまう。
しかし第２セット第９ゲーム、ゲームカウント３−５で迎えたクズネツォワのサービング・フォー・ザ・マッチ。エナンがブレークバックに成功し土壇場で追いつくと、このセットはタイブレークに突入する。
タイブレークでは一進一退の攻防が続く中、クズネツォワが６−４と１歩抜け出し、２本のマッチポイント、さらに自分のサーブと絶好のチャンスを得る。この場面でクズネツォワはワイドにファーストサーブを決めたが、対するエナンはフォアハンドのリターンをライン上に決めた。続くポイントではエナンがサービスウィナーを決め、ピンチを脱する。
試合は再び接戦の様相を呈してきたが、８−８でエナンが痛恨のダブルフォルトを犯し、クズネツォワに三度目のマッチポイントのチャンスが訪れる。このポイントでクズネツォワが放ったフォアハンドの強打を、エナンが返球に失敗しゲームセット。試合時間は２時間４分だった。
この他に終了している試合では、第１シードのＣ・ウォズニアキ（デンマーク）が第２９シードのＤ・チブルコワ（スロバキア）を6-4, 6-3で下しているほか、昨年の全仏女王で第６シードのＦ・スキアボーネ（イタリア）がＭ・ニクルスク（ルーマニア）に6-0, 7-6 (7-2)で勝利している。
また昨年のベスト４で第９シードのＮ・リー（中国）は、Ｂ・ザーロバ・ストリツォバ（チェコ共和国）に6-2, 6-1で快勝、４回戦に駒を進めている。
（2011年1月21日13時28分）
