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ソデルリングらが4回戦進出◇全豪オープン

テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会6日目の22日、男子シングルス3回戦が行なわれ、第4シードのR・ソデルリング(スウェーデン)J・ヘルニチ(チェコ共和国)を6-3, 6-1, 6-4のストレートで下すなど、ベスト16が出揃った。

前哨戦であるブリスベン大会を制した勢いで今大会に乗り込んできたソデルリングは、ここまでの3試合全てをストレートで勝利する充実の勝ちあがりとなっている。

26歳のソデルリングは、2年連続で全仏オープン決勝に進出しているが、R・ナダル(スペイン)R・フェデラー(スイス)に敗れ準優勝に終わっていたもの、このトップ2から勝利も奪った経験があり、この大会でも勝利する可能性を信じている。

「もちろん、ロジャーとラファの2人は常に大きな注目を集めるのは当然のことだね。だけど、実際には彼らに対抗することのできる選手は大勢いると思うし、良いプレーをすれば彼らを倒すチャンスもあると思うよ。」

「僕はこれまで、グランドスラムの決勝に2度ほど進出しているし、グランドスラムで彼らから勝利したこともある。だけど、彼らは常に優勝候補の筆頭だし、彼らに勝つチャンスを掴むためには、本当に良いプレーをする必要がある。」

この日のソデルリングの試合は、コートのトラブルが原因で第3セットの途中で10分ほどの中断を余儀なくされていた。そのトラブルとは、コートに気泡のようなものが発生してしまうというもの。

トーナメント主催者の説明によると、ここ最近の降雨による湿気が例年よりも低い気温の中でコートのプレキシクッション層に集約してしまい、最近になって気温が上昇したことによりその水分が気化、その蒸気がコートに影響をもたらしているとの事。トラブル自体は、スタジアムのスタッフによって迅速に解決されている。

昨年の準優勝者である第5シードのA・マレー(英国)は、第32シードのG・ガルシア=ロペス(スペイン)に6-1, 6-1, 6-2で快勝、順当に4回戦進出を決めた。

オープニングゲームでは、40−0からブレークに成功したマレーは一気に試合の主導権を握った。「最初のゲームがいつも試合の流れを決めるわけではないけれど、今日は間違いなく最初のブレークに助けられたよ。」

一方、2008年の準優勝者であるJW・ツォンガ(フランス)は良い結果とは行かなかった。第13シードのツォンガとA・ドルゴポロフ(ウクライナ)の対戦はフルセットにもつれる接戦となるが、ドルゴポロフが終盤で抜け出し3-6, 6-3, 3-6, 6-1, 6-1で勝利している。

この日の波乱はこれだけにとどまらず、予選から勝ち上がってきたM・ラオニクが第10シードのM・ヨージニ(ロシア)を6-4, 7-5, 4-6, 6-4で破る活躍を見せている。

今大会では最速で時速230kmのサーブを記録しているラオニクは「自分が数に入っているとは思いませんでした。彼の方がチャンスがあることは分かっていましたが、全ポイントでファイトする準備はしていました。どれだけ長いポイントになろうともです。ここまで来ることが出来なくでショックとは言えませんが、ここまで勝ち進めてショックを受けています。」と、勝利の喜びを語った。

またナイトセッションに登場した第1シードのR・ナダルは、地元期待の若手であるB・トミック(オーストラリア)と対戦、途中でピンチもあったものの6-2, 7-5, 6-3のストレートで4回戦進出を決めている。

この試合の第2セットでナダルは、ゲームカウント0−4とトミックにリードを許してしまったが、そこから4ゲームを連取し流れを引き戻すと、そこから先はペースを握り2時間30分で勝利を収めている。

この他の試合の結果は以下の通り。

D・フェレール(スペイン) (7) ○-× R・ベランキス(リトアニア)(リトアニア), 6-2, 6-2, 6-1
M・チリッチ(クロアチア) (15) vs. J・アイズナー(アメリカ) (20), 4-6, 6-2, 6-5

今大会の優勝賞金は220万豪ドル。

(2011年1月23日12時53分)

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