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添田はベスト8進出ならず◇SAオープン

男子テニスツアーのSAオープン(南アフリカ/ヨハネスブルグ、賞金総額44万2500ドル、ハード)は木曜日に、シングルス2回戦残り4試合が行われ、自身初となつATPツアーでのベスト8入りを狙って登場した添田豪(日本)だったが、K・ベック(スロバキア)の前に6-3, 5-7, 0-6の逆転で敗れ、その願いはかなわなかった。

1回戦では第7シードで元世界ランク5位のR・シュトラー(ドイツ)を下す金星を飾った添田は、第1サーブが38%しか入らなかったベックのミスにも助けられ第1セットを先取に成功。第2セットも本来の調子の出ないベックだったが、徐々にサーブの調子を上げなかなか添田はブレークを奪えなくなる。第2セットの終盤でこの試合初のブレークに成功したベックがセットオールとして、試合はファイナルセットへともつれ込んだ。

第2セットを奪ったベックは一気に流れを奪い、必死に食らいつく添田に1ゲームも許さず、2時間06分で勝利を手にしベスト8進出を決めた。準々決勝でベックは第4シードのK・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する。

地元の声援を受けるアンダーソンはD・セラ(イスラエル)を6-2, 6-4のストレートで退けての勝ち上がりだった。アンダーソンは実に13本のサービスエースを記録するなどサーブが絶好調で、それに対してセラは5本のダブルフォルトにわずか1本のエースと波に乗れず、3度目の対戦でアンダーソンは初めてセラから勝利を上げることに成功した。

「とても快調だった。緊張やイライラもなくて、とても気分良くプレーできたんだ。自分のサービスゲームでは彼(セラ)に全くチャンスを与えなかった。標高が高いからエースを取るのは難しいし数も減ってしまう。それでもこれから先も楽しんで試合へ臨みたいと思う。」とアンダーソンは試合を振り返り喜びを語っていた。

その他の試合では、第6シードのA・マンナリノ(フランス)D・グレメルマイヤー(ドイツ)を6-7 (2-7), 6-4, 6-4の逆転で倒して準々決勝進出を決めた。両者ミスが目立つ試合展開で、この試合通して109本ものミスを記録したが、実力に勝るマンナリノが2度目のマッチポイントで見事なサービスエースで2時間08分でグルメルマイヤーを下した。

準決勝進出を懸けてマンナリノはF・ウォルマランスを7-6 (7-4), 6-3で破ったF・ダンチェビッチ(カナダ)と準々決勝で顔を合わせる。ダンチェビッチは2009年終盤に受けた腰の手術で一時は復帰が不可能とも言われていたが、激しいリハビリ後に復帰を果たし、今大会は1回戦では前年度覇者で第1シードのF・ロペス(スペイン)を下し、この日も勝利を飾って復帰後2度目となる8強入りを果たした。

今大会の優勝賞金は7万6500ドル。

(2011年2月4日10時01分)
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