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女子テニスツアーのパタヤ女子オープン(タイ/パタヤ、賞金総額22万ドル、ハード)は水曜日に、シングルス2回戦4試合を行い、第2シードのA・イバノビッチ(セルビア)はJ・クレイバス(アメリカ)を4-6, 6-1, 7-5と逆転で辛くも勝利を飾り、ベスト8進出を決めた。
第1セット序盤で停電のため30分ほど中断を挟む中、イバノビッチは4本のサービスエースを記録するも5本のダブルフォルトを犯すなどサービスが不安定で、クレイバスから1度ブレークを奪うも2度のブレークを奪われそのセットを失う。第2セットに入ると、5本のブレークピンチ全てを切り抜けたイバノビッチが、クレイバスから2度のブレークを奪いそのセットを取り返す。
勝敗がかかる第3セットでは、中盤ブレーク合戦になるなど両者譲らない展開だったが、終盤でサービスキープに成功したイバノビッチが2時間24分の接戦を制してベスト8入りを決めた。毎年年明けに行われるエキシビションのホップマン・カップにN・ジョコビッチ(セルビア)と組んで出場したイバノビッチは、予選を1位通過するもその試合中に腹筋を痛め決勝戦を棄権。その影響で全豪オープンの前哨戦のシドニー国際を欠場し、その後に臨んだ全豪でも1回戦でE・マカロバ(ロシア)に接戦の末敗れていた。
「ジルは厳しい対戦相手。全豪では接戦を制することができなくて、今日も終盤は特に精神的にとても辛かった。勝つことができてとても嬉しい。年初に負った怪我はもう大分良くなっている。今も治療は受けてはいるけど、もう痛みも無くなった。」と試合を振り返ったイバノビッチは怪我も完治へ向かっていることを語った。
イバノビッチは準決勝進出を懸けて、S・チャン(中国)を7-5, 6-1と1時間42分のストレートで下した第5シードのR・ビンチ(イタリア)と準々決勝を行う。今大会に初出場のビンチは「この大会も街もとても気に入っている。みんな親切だし歓迎されているのが感じられて、とても気分の良い大会。」と、大会を気に入っているようだった。
その一方、第3シードのM・キリレンコ(ロシア)は勝利を手にすることが出来なかった。キリレンコから金星を挙げたのは予選を勝ち上がったG・ウォスコボエワ(カザフスタン)で、キリレンコを1-6, 7-5, 6-4と大逆転で退けての勝利。ウォスコボエワは2008年のケベック・シティ、2009年のワルシャワに続き自身3度目のツアー8強入りに成功した。
この試合でウォスコボエワは、序盤から格上のキリレンコに試合の主導権を握られ1−6,2−5とリードを奪われた。第2セット4−5とリードされたキリレンコのサービスゲームでは、40−0と3本のマッチポイントを握られたがそれを何とか切り抜けると、そのままセットを奪い返し試合を振り出しに戻した。
第3セットも1−3の劣勢に立たされたウォスコボエワだったが、その後ブレークバックに成功し2度目のブレークも奪い2時間40分で大金星を飾った。右肩の怪我のため昨年の全仏オープン以降ツアー離脱していたウォスコボエワは今年は2度の下部大会へ出場して今大会の予選に臨んでいた。世界ランク560位の彼女は、その予選でも一番低いランキングの選手だった。
残りの試合では、第6シードのS・ポン(中国)がE・バルタチャ(英国)を2-6, 6-1, 6-4と1時間51分の逆転で退けていた。
ウォスコボエワは第8シードのS・エラーニ(イタリア)と森田あゆみ(日本)の勝者と、ポンは第1シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)と予選勝者のN・ワンナスクの勝者と準々決勝で対戦する。
またこの日はダブルスの1回戦が行われ、クルム伊達公子(日本)/R・オプランディ(イタリア)組が主催者推薦で出場のN・ラートピタクシンチャイ/ワンナスク組を6-4, 7-6 (7-2)のストレートで下してベスト8入りを果たした。準々決勝では第4シードのS・ミルザ(インド)/K・チャン(台湾)組と対戦する。
今大会の優勝賞金はシングルス3万7000ドル、ダブルスが1万1000ドル。
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