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女子テニスツアーのGDFスエズ・オープン(フランス/パリ、賞金総額61万8000ドル、ハード)は大会4日目の10日、シングルス2回戦残り6試合が行われ、予選を勝ち上がった元世界ランク4位のJ・ドキッチ(オーストラリア)が第5シードのN・ペトロワ(ロシア)を6-4, 7-6 (7-4)のストレートで下す大金星を挙げ、2009年の全豪オープン以来となるツアー8強入りを果たした。
27歳のドキッチは28歳のペトロワとはジュニアの頃にダブルスを組むなど親しい仲でお互いの手の内を熟知していた。最近の女子ツアーではサービスエースを量産するペトロワに対して、この日の試合ではペトロワの9本に対して10本ものサービスエースを記録したドキッチは、1度もブレークを許さず1時間29分のストレートでペトロワから勝利を上げた。
「良いプレーをしたし、動きもサーブも良くて、精神的にも強気でいられた。今の状態ではトップ選手とも対等に戦えると思う。去年の年末にはかなりハードなトレーニングを積んだし、今年はたくさんの大会へ出場して良い1年にしたい。」と、2002年8月に自己最高位の4位へ上り詰めながらもその後はツアーから姿を消していた彼女は、世界のトップへの復活へ手応えを感じていた。
ドキッチはベスト4進出を懸けて第1シードのK・クレイステルス(ベルギー)と準々決勝で対戦する。クレイステルスと同い年のドキッチは、彼女ともジュニア時代に親交が深く、全仏オープン・ジュニアのダブルスでは一緒に組んで優勝を飾ったほど。しかしプロデビュー後は、一気にトップ5入入りしその後スランプに陥ったドキッチとは裏腹に、徐々に実力をつけたクレイステルスは2003年8月に世界ランク1位へ上り詰めた。
「ジュニア時代は全仏のダブルスで一緒に優勝した仲でお互いを良く知っている。攻撃的なテニスをすることで、似ているテニスをする。彼女はUSオープン、全豪オープン、それに去年のツアー最終戦も優勝して世界1位だと思う。何も失うものはないし、対戦を楽しみにしたい。」と、ドキッチはクレイステルスとの試合への気持ちを加えていた。
その他の試合では、シード勢が順当にベスト8進出を果たした。第3シードのK・カネピ(エストニア)はS・アービッドソン(スウェーデン)を6-3, 6-4のストレートで、第4シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)はB・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国)を6-4, 6-7 (6-8), 7-6 (11-9)の3時間14分の死闘を制した。
クヴィトバは「本当に疲れました。すごく長い試合をしました。タイブレークでは5本のマッチポイントがあったような・・・どのポイントも接戦でした。あの時はバックハンドのクロスを2本か3本ミスをしてしまいました。」と試合を振り返り返った。
カネピは第8シードのD・チブルコワ(スロバキア)と、クヴィトバはK・ザコパロバ(チェコ共和国)を6-1, 6-3で一蹴した第7シードのY・ウィックマイヤー(ベルギー)と準々決勝を行う。
その他、第6シードのA・ペトコビッチ(ドイツ)は予選勝者のK・クコバ(スロバキア)を6-4, 6-2で、B・マテック(アメリカ)はラッキールーザーのS・コーエン‐アロー(フランス)を7-5, 6-3といずれもストレートで退けベスト8入りを決めた。
コーエン‐アローは、今大会第2シードで出場予定だったM・シャラポワ(ロシア)が急遽棄権を申し入れたため、ラッキールーザーとして本戦入りし、1回戦が免除されていた彼女に代わってこの日の2回戦に登場した。
先週末に行われたフェドカップの1回戦にロシア代表としてフランスと戦ったシャラポワは、その時にウィルス性疾患を患っており、それがまだ完治に至っていないことから、今大会も欠場することになってしまった。
「先週末から病気で、今朝ドクターに診てもらった結果、彼のアドバイスにしたがって今大会を欠場する決断を下しました。主催者推薦を頂いて出場していたこの大会だったので、本当に出場したかったので、この結果には本当に申し訳ない気持ちで一杯です。最善は尽くしましたが試合をするには至りませんでした。ファンの皆さんには謝罪したい気持ちでいますし、大会関係者には大変親切にしていただき、本当に感謝しています。」と、語るシャラポワだった。
今大会の優勝賞金は10万3000ドル。
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