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3連覇目指したズヴォナレーワが敗退◇パタヤ女子オープン

女子テニスツアーのパタヤ女子オープン(タイ/パタヤ、賞金総額22万ドル、ハード)は土曜日に準決勝を行い、第4シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)が第1シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)を7-6 (7-3), 6-4のストレートで下し、見事、決勝進出を決めた。今大会で13連勝をマークし、3連覇を狙っていたズヴォナレーワだったが、ハンチュコバの前に力尽きた。

世界ランク3位のズヴォナレーワは、第2セットの第10ゲームで怒りのあまりラケットを自ら壊し、罵り言葉を発し、警告を取られてしまう。その際、主審のジェニファー・チャンと口論となり、結局、大会スーパーバイザーのジミー・ムーアを呼ぶ。

しかし判定は覆らず、警告によりズヴォナレーワはハンチュコバに1ポイント与えねばならず、その結果、ハンチュコバはマッチポイントを手にする。

そのマッチポイントではハンチュコバが落ち着いてポイントを奪い、そのまま試合に終止符を打った。

試合後、ズヴォナレーワは「主審は私が罵り言葉を使ったと言っていました。彼女が耳にした言葉は私が発した言葉とは異なっています。まぁ、いいですけど。彼女は警告を取るべきではなかったと思います。でもしょうがありません。起きてしまったのですから。」と落胆した様子をみせた。

同様のことは第1セットにも起こっていた。同セットのタイブレークで2−4から線審の判定に苛立ったズヴォナレーワは平静を失い、タイブレークを落としてしまっていた。

ズヴォナレーワは「今大会は私にとって難しいものでした。皆さんが3連覇を期待し、精神的にも肉体的にも疲れてしまいました。うまく集中することができませんでした。」と肩を落とした。

一方、勝利を手にしたハンチュコバはWTAツアー4勝目、また2007年以来久しぶりの優勝を目指して決勝で第8シードのS・エラーニ(イタリア)と対戦する。エラーニは2回戦で日本期待の森田あゆみ(日本)を下して勝ち上がっている。

エラーニは準決勝で同胞のR・ビンチ(イタリア)を6-1, 6-4で下しての決勝進出。エラーニにとっては、2009年にスロベニア・ポルトロスの大会でD・サフィーナ(ロシア)に敗れたものの準優勝して以来の決勝戦となっている。

今大会の優勝賞金は3万7000ドル。

(2011年2月13日11時20分)
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