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ウォズニアキとシャラポワが準決勝で対戦◇BNPパリバ・オープン女子

女子テニスツアーのBNPパリバ・オープン女子(アメリカ/インディアンウェルズ、賞金総額450万ドル、ハード)は木曜日、シングルス準々決勝残り2試合を行い、第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と第16シードのM・シャラポワ(ロシア)がベスト4進出を果たし、決勝進出を懸けて準決勝で対戦する。

この日の第1試合に登場した世界ランク1位のウォズニアキは、第8シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦したが、第1セット3-0とリードしたところで左太腿の付け根を痛め試合続行が不可能となったアザレンカが途中棄権を申し入れて、ウォズニアキがわずか3ゲームだけで準決勝進出を決めた。

ウォズニアキのサーブでスタートしたこの試合は、第2ゲームでアザレンカからブレークを奪い2−0とリードしたウォズニアキが、続く自身のサービスゲームも15−0とリードした続くポイントで、アザレンカがウォズニアキのサーブに飛びついてリターンし、左足で着地した直後にその場に崩れ落ち、痛みのため両手で顔を覆った。

直後にアザレンカはトレーナーを要求。足にマッサージを受けた後、治療のために控室へ入って行った。14分後にコートに戻った彼女はプレーを再開したものの、続く2ポイントを失い0−3とリードを許したところでコーチからのアドバイスもあり試合続行を諦める決断を下した。

「ヴィクトリアはツアーでも親しい友人の一人。彼女が痛みを露わにして怪我を負ってしまうのを見るのはもちろん辛いこと。本当は違う形で準決勝進出を決めたかったけど、とりあえずベスト4へ進めたことは良かった。」とウォズニアキはアザレンカへの思いを語っていた。

この試合中、主審の審判台には日本の国旗が結び付けられており、その国旗には『私達の思いはあなた達と共に、キャロリーン・アンド・ヴィクトリア』と書かれてあった。

「日本では本当に大変なことが起きている。私達の思いを伝えたいと思って、国旗を掲げたの。マネージャーにお願いして2時間かけて国旗を買って来てもらった。ヴィクトリアが何を書くか手伝ってくれたの。」と、二人の日本への思いを語っていた。

その後に行われた準々決勝では、シャラポワがS・ポン(中国)を6-2, 5-7, 6-3で下し4強入りに成功した。第1セットで2度のブレークに成功したシャラポワはあっさり先取。しかし第2セットでは7本ものダブルフォルトを犯すなど3度のブレークをポンに許し、試合は振り出しに戻った。

勝敗を決める第3セットでは、1度ポンがサービス・キープしたものの両者ブレーク合戦となり、2−3からの第6ゲームでこのセット初めてシャラポワがサーブをキープし3−3に。その後流れを掴んだシャラポワは一気に3ゲームを連取して2時間22分で勝利を手中に収めた。

「第1セットから第2セット途中までとても良いプレーが出来たのに、それからテニスのレベルが下がってしまった。最後までしっかり戦い続けなければならない。マッチポイントを決めるまで試合は終わっていないのだから。」とシャラポワは試合を振り返り、辛抱強く勝負に挑んだことが勝因だったことを明かした。

一方のポンは「ベスト8入りできたことは本当に嬉しいこと。でもマリアとの試合はとても厳しかった。第3セットでもチャンスがあったのに、そこで彼女は素晴らしいプレーをしていた。」と試合を振り返っていた。

今大会の優勝賞金は70万ドル。

(2011年3月18日13時56分)

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