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ジョコビッチが快勝、マレーは敗退◇ソニー・エリクソン・オープン

男子テニスツアーのマスターズ大会であるソニー・エリクソン・オープン(アメリカ/マイアミ、賞金総額364万5000ドル、ハード)は25日、シングルス2回戦16試合が行われ、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)D・イストミン(ウズベキスタン)に6-0, 6-1で快勝、わずか48分で3回戦進出を決めた。

この日の勝利で今季開幕から続く連勝記録を19に伸ばしたジョコビッチは「1年のうちの数ヶ月に過ぎないことは分かっているけど、素晴らしいプレーを続けられているし、この調子を維持したいね。」と、まだまだ勝利へのモチベーションは落ちていないことをアピールした。

シーズン開幕からの19連勝は、1986年にI・レンドル(アメリカ)が記録した25連勝に続く長さとなった。

そのジョコビッチと今年の全豪オープン決勝で対戦したA・マレー(英国)は、予選勝者のA・ボゴモロフJR(アメリカ)に1-6, 5-7のストレートで敗退、早くも大会を後にする事となった。

全豪オープン以降、これで4連敗と深刻なスランプに陥っているマレーは「去年のこの時期にも同じことが起きた。良い練習もしている、トレーニングでも調子が良い。だけど試合になると、何もかもが上手くいきません。」と、自らの状態についてコメントしている。

世界ランク5位のマレーはこの日、同118位のボゴモロフに7度ものブレークを許すなどサーブが大乱調で、サービスキープに成功したのはわずかに3回だった。

「時速200kmを超えるサーブを打てたと思ったら、次は時速150km。サーブに安定性がありませんでしたし、本当にプレー全体に一貫性がありませんでした。」

さらにマレーは運にも見放されたのか、第2セット第12ゲームではボゴモロフが放ったフォアハンドショットがネットコードに接触、ボールはマレー側のコートに落ち、そのままウィナーとなった。

「アンラッキーではないけど、良いプレーが出来なくて苦しんでいると、ほんの数センチずつミスをしてしまうし、ネットコードや他のものが敵に回ったように見えるね。」とマレーはコメントを残している。

第4シードのR・ソデルリング(スウェーデン)I・ドディグ(クロアチア)に3-6, 6-2, 6-4の逆転で勝利、3回戦に進出した。世界ランク4位のソデルリングは3回戦で、元世界ランク4位のJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と対戦する。

手首の怪我から復活の途上にあるデル=ポトロは、第29シードのP・コールシュライバー(ドイツ)に6-7 (3-7), 6-4, 7-5で勝利、3回戦進出を決めている。

この他の試合の結果は以下の通り。

D・フェレール(スペイン) (6) ○-× I・クニツィン(ロシア), 6-2, 6-1
P・アンジャー(スペイン) ○-× F・ベルダスコ(スペイン) (9), 3-6, 7-6 (7-3), 6-4
M・グラノジェルス(スペイン) ○-× S・ワウリンカ(スイス) (12), 6-0, 6-7 (4-7), 6-3
M・フィッシュ(アメリカ) (14) ○-× J・ベネトー(フランス), 6-4, 6-3
V・トロイキ(セルビア) (16) ○-× M・イルハン(トルコ), 6-3, 6-3
R・ガスケ(フランス) (17) ○-× P・ロレンジ(イタリア), 6-2, 6-3
S・クエリー(アメリカ) (19) ○-× M・ククシュキン(カザフスタン), 6-3, 6-2
M・ロドラ(フランス) (23) ○-× X・マリス(ベルギー), 6-2, 6-3
K・アンダーソン(南アフリカ) ○-× G・ガルシア=ロペス(スペイン) (24), 6-3, 5-7, 6-4
J・ブレーク(アメリカ) ○-× T・ベルッチ(ブラジル) (27), 2-6, 6-4, 7-6 (8-6)
J・アイズナー(アメリカ) (30) ○-× I・アンドレエフ(ロシア), 6-4, 5-7, 7-6 (7-2)
S・デウバーマン(インド) ○-× M・ラオニチ(カナダ) (31), 7-6 (7-5), 7-5

今大会の優勝賞金は61万1000ドル。

(2011年3月26日15時06分)
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