男子テニスツアーのマスターズ大会であるモンテカルロ・マスターズ（モナコ／モンテカルロ、賞金総額２７５万ユーロ、クレー）は１２日、シングルス２回戦４試合が行われ、第２シードのＲ・フェデラー（スイス）がＰ・コールシュライバー（ドイツ）に6-2, 6-1のストレートで快勝、順当に３回戦に駒を進めた。
Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）が膝の怪我を理由に今大会を欠場したため、第２シードとして今大会に臨むことになったフェデラーは、フォアハンドはもとより、ドロップショットなど多彩な攻撃でコールシュライバーを翻弄した。
今季初となるクレーコートでの初戦を終えたフェデラーは「クレーシーズンに突入するのに、良いスタートでした。望んだことの全てが出来ました。堅実でしたし、安定して（相手にとって）危険でした。」と、自らのパフォーマンスに満足した様子。
この日のフェデラーは試合開始から世界ランク３２位のコールシュライバーを圧倒、各セットとも序盤でブレークに成功しリードを奪うと、全く危なげない展開で勝利、わずか５０分で勝利を収めている。
今年１月のカタール大会以降、タイトルから遠ざかっているフェデラーは「とても良く試合中に変化をつけられましたし、ミスも多くありませんでした。」と、自らの戦術を評価した。
昨年は肺炎の後遺症のために今大会に出場していなかったフェデラーは、各セット２度ずつのブレークに成功すると、マッチポイントでこの日５本目のサービスエース。コールシュライバーとの対戦成績を、負けなしの６勝０敗とした。
またフェデラーとコールシュライバーは、昨年の夏に一緒にトレーニングを行った仲でもある。
「彼はもっと良いプレーが出来ると思います。」とフェデラー。「フィリップの実力や、本当の彼のボールがどれだけ重いか知っています。彼のサーブに対し、それほど問題がなかったことについて、こちらが驚いています。」
今大会のディフェンディング・チャンピオンであるＲ・ナダル（スペイン）についてフェデラーは「まだ彼のプレーを見ていないですが、明らかに彼は圧倒的な優勝候補です。ラファがこのサーフェスでどれだけ強いか分かっています。彼がトップ２０以下の選手に苦戦することは、稀なことです。」と、その強さを語っている。
この他の２回戦では、第５シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）がＯ・ロクス（ベルギー）に6-2, 6-3で勝利、また元世界ランク３位のＩ・リュビチッチ（クロアチア）が第１２シードのＪＷ・ツォンガ（フランス）を7-6 (7-2), 6-4で破っている。
またノーシード同士の対戦となった試合は、Ｍ・ラオニチ（カナダ）がＥ・ガルビス（ラトビア）を6-4, 7-5のストレートで撃破、今大会には初出場ながら３回戦に進出した。
この日は残りのシングルス１回戦７試合も行われており、第１６シードのＧ・シモン（フランス）がＴ・ベルッチ（ブラジル）に6-3, 6-2で勝利、２回戦に駒を進めている。
この他の１回戦の結果は以下の通り。
Ｍ・ゴンサレス（アルゼンチン） ○-× Ｖ・ハネスク（ルーマニア）, 3-6, 7-5, 6-1
Ｇ・ガルシア=ロペス（スペイン） ○-× Ｖ・ミロ（フランス）, 6-2, 6-4
Ｐ・リバ（スペイン） ○-× Ｐ・スタラーチェ（イタリア）, 4-6, 6-3, 6-3
Ｆ・ロペス（スペイン） ○-× Ｊ・ティプサレビッチ（セルビア）, 4-6, 6-3, 7-6 (7-4)
Ｆ・フォニュイーニ（イタリア） ○-× Ｋ・アンダーソン（南アフリカ）, 3-6, 6-2, 6-2
Ａ・モンタネス（スペイン） ○-× Ｘ・マリス（ベルギー）, 6-4, 6-2
今大会の優勝賞金は４３万８０００ユーロ。
（2011年4月13日11時15分）
