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ナダルが7年連続の決勝進出◇モンテカルロ・マスターズ

男子テニスツアーのマスターズ大会であるモンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、賞金総額275万ユーロ、クレー)は16日、シングルス準決勝2試合が行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)が第3シードのA・マレー(英国)に6-4, 2-6, 6-1のフルセットで勝利、7年連続となる決勝進出を果たした。

今大会では6連覇中のディフェンディング・チャンピオンであるナダルは、決勝で同胞のD・フェレール(スペイン)と対戦する。第4シードのフェレールは、第7シードのJ・メルツァー(オーストリア)に6-3, 6-2のストレートで勝利、通算2度目となるマスターズ大会での決勝進出を決めている。

「難しい対戦相手を相手に、素晴らしい勝利でした。」とナダル。「クレーシーズン最初の大会で決勝に進出できたことは、自分にとってもとても良いことです。」

今大会での連勝記録を36に伸ばした世界ランク1位のナダルであるが、セットを落としたのは2009年の決勝、N・ジョコビッチ(セルビア)との試合以来であり、試合時間は2時間58分というマラソンマッチであった。

世界ランク4位のマレーは、第3セットでナダルに0−3とリードを奪われると、腕の肘のマッサージを受けるためにメディカル・タイムアウトを要求していた。試合前には痛み止めの注射を受けていたというマレーは、試合を続けられるかどうか確かではなかったようだ。

「本当に神経質になっていました。この症状は全く初めてでしたし、どうなっていくのか分かりませんでした。ドクターによると、試合をしなくても痛みが出るだろうとのことでしたから、痛み止めを注射したのです。」

第1セットはナダルが先取したが第2セットに入ると状況が一変、マレーが第2セットだけで13本のウィナーを決めるなど3度のブレークに成功し、試合をファイナルセットまで持ち込んだ。

「彼は最高の選手ですし、その理由もあります。競った試合になったのは良かったですが、もっと良い結果で終わりたかったです。」とマレーは悔しさをにじませた。

この試合を通して6度のサービスブレークをマレーに許していたナダルは、マレーがコートの内側で角度のついたウィナーを何本も決められていた。

「我慢していました。良い高さのボールでプレーできました。彼の返球が短くなったとき、コートの中に踏み込みました。」とマレーは戦術について明かしている。

一方でナダルは「彼には信じられないポテンシャルがある。彼はどのサーフェスでも優れた選手です。彼がクレーコートで良いプレーができない理由なんてありません。サーブもフットワークも良いですし、スピンの効いたショットを打ってきます。」と、マレーの才能を称えている。

決勝で対戦するナダルとフェレールは、これまでに15度の対戦をしておりナダルが11勝4敗と大きく勝ち越している。また両者の初対戦となった2004年のシュトゥットガルド大会では、クレーコートでありながらもフェレールが勝利を収めている。

今大会の優勝賞金は43万8000ユーロ。

(2011年4月17日13時57分)

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