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元女王のサフィーナがベスト4入り◇SARラ・プリンセス・ラーラ・メリヤムGP

女子テニスツアーであるSARラ・プリンセス・ラーラ・メリヤム・グランプリ(モロッコ/フェス、賞金総額22万ドル、クレー)は金曜日に準々決勝を行い、元世界女王のD・サフィーナ(ロシア)A・ピヴォヴァロヴァ(ロシア)を6-4, 2-6, 6-4で振り切り、準決勝に駒を進めた。試合は3時間29分にも及んだ。

サフィーナは2009年に世界ランク1位の座に上り詰めたものの、その後は背中の故障などに苦しみ、成績を落としていた。世界ランキングは現在、74位。しかし最近は復調気味で、今回のツアー準決勝進出は2009年8月のシンシナティの大会以来のことで、久々の上位進出をマークした。

準々決勝は雨による中断もあってブレーク合戦となり、両選手合わせて18度のブレークがあった。第1セットを6−4で奪ったサフィーナだったが、第2セットでは3度もブレークされてしまい、2−6で落としてしまう。

ファイナルセットでは4−4のタイとなった場面で降雨により2度目の中断となる。しかし悪天候に動じなかったサフィーナは、試合再開後に2ゲームを連取すると、そのまま試合に終止符を打った。

24歳のサフィーナは昨年、背中の故障で3カ月、戦線から離脱していた。復帰後も同じ症状に苦しみ、今月のアンダルシアの大会でも準々決勝の第1セットの途中で棄権していた。

サフィーナは準決勝でベテランのA・ブリアンティ(イタリア)と対戦する。ブリアンティは準々決勝でM・ウダン(アメリカ)を7-5, 5-7, 6-0で退けての勝ち上がり。

ドローの他の山では第7シードのS・ハレプ(ルーマニア)がベテランで第4シードのG・アーン(ハンガリー)を6-2, 6-1で一蹴し、ベスト4入りを決めた。

昨年の今大会で予選を勝ち上がって準優勝していたハレプは、これで今季初のツアー準決勝進出を決めた。ハレプはリターンが好調で、アーンのサービスを6度ブレークし、圧勝した。

ハレプは準決勝でK・フリッペンス(ベルギー)と対戦する。フリッペンスは準々決勝でN・ララミを6-0, 6-1で圧倒しての勝ち上がり。試合時間はわずか45分だった。

ララミは0-6, 0-5となった後、初めて1ゲームを奪い、観客を沸かせた。しかし次のゲームではフリッペンスがラブゲームでサービスをキープし、そのまま圧勝を決めた。

今大会の優勝賞金は3万7000ドル。

(2011年4月23日12時32分)
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