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男子テニスツアーのバルセロナ・オープン・サバデル(スペイン/バルセロナ、賞金総額199万5000ユーロ、クレー)は23日、シングルス準決勝2試合が行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)と第4シードのD・フェレール(スペイン)がそれぞれ勝利、2週連続となる決勝での対戦を実現した。
この日の試合でナダルは、ベスト4で唯一スペイン勢ではないI・ドディグ(クロアチア)を6-3, 6-2で、一方のフェレールは第8シードのN・アルマグロ(スペイン)を6-3, 6-4で下している。
2005年から2009年まで5連覇を達成しているナダルは、この日の勝利で今大会での連勝記録を28に伸ばした。ナダルは昨年、怪我のために今大会を欠場していた。
ナダルは2008年と2009年の決勝でもフェレールと対戦、それぞれ勝利してタイトルを獲得しているほか、先週行われたモンテカルロ・マスターズの決勝でもフェレールに勝利している。
キャリア通算で12勝4敗でフェレールをリードしているナダルは「これまでの戦績が自分に有利なのは良いことです。しかし、全ては違う試合ですし、今シーズンのダビッドは序盤で素晴らしい成績を残しています。」と、コメントしている。
今大会で地元スペイン勢が決勝に進出するのは、今年で15年連続となった。また2002年に優勝したG・ガウディオ(アルゼンチン)を最後に、スペイン勢がタイトルを独占している。
今季4度目となるツアー決勝進出となったフェレールは「とても満足しています。バルセロナのこの大会は、一番やる気がでる大会ですし、一番優勝したい大会でもあります。ナダルが相手では難しいことは分かっていますが、決勝を楽しみたいと思います。」と、タイトルへの意欲を語った。
この日の試合でナダルは、世界ランク56位のドディグに対し試合序盤からペースを握ると、8ポイントを連続で奪うなどでブレークに成功する。
しかし、今大会の2回戦でR・ソデルリング(スウェーデン)を破っていたドディグは、第4ゲームでブレークバックに成功、続くサービスゲームもキープして3−2とする。
追いつかれたナダルであったが、第1セット第7ゲームでこのセット2度目のブレークに成功すると、第9ゲームでもブレークに成功しセットを先取する。
第2セットも第1セットと似た展開となり、ナダルが先にブレークに成功、続いてドディグがブレークバックに成功する。しかし、このセットの残りはナダルが支配、1時間27分で決勝進出を決めた。
この日の勝利でナダルは、B・ボルグ(スウェーデン)に次ぐ若さでツアー通算500勝達成となった。
24歳のナダルは「長年の努力の賜物だと思います。唯一のマイナス要素としては、自分がすでに9年間もツアーに参加しているということでしょう。」と、控えめに記録達成の喜びを語っている。
この試合の前には、堅実なテニスを展開したフェレールがアルマグロに1時間36分で勝利している。
「ダビッドは信じられないくらい良いプレーをしています。」と語ったアルマグロは、今年2月に行われたアカプルコ大会の決勝でもフェレールの前に敗れていた。
第2セット第5ゲームだけで3本のドロップショットを放ちブレークに成功したフェレールは、そのリードを最後まで守り切り、今大会では通算3度目と決勝進出を決めている。
今大会の優勝賞金は29万ユーロ。
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