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バロアとメディーナ=ガリゲスが決勝へ◇エストリル・オープン女子

女子テニスツアーのエストリル・オープン女子(ポルトガル/エストリル、賞金総額22万ドル、クレー)は金曜日に準決勝を行い、29歳のベテランK・バロア(ドイツ)J・ラーソン(スウェーデン)を7-6 (7-2), 6-4のストレートで下し、決勝進出を決めた。

ラーソンは両セットともに先にブレークに成功してリードを重ねたが、逆転負けを喫した。

試合後、バロアは「あと数年はこのような感じでプレーすることができれば、と願っています。」と述べた。バロアはWTAツアーでプレーを始めたのが25歳と遅く、ツアーでは珍しい存在となっている。「まだツアーでは6年目で経験も少ないですが、この調子を続けていきたいと思っています。」

バロアは先週、ドイツのシュトゥットガルドで開催されたポルシェ・テニス・グランプリで他の4人のドイツ人選手とともに準々決勝に進み、プレミア大会では初のベスト8入りを決めていた。

それについてバロアは「地元の大会でしたから、他のドイツ人選手と同様にいいプレーができました。みんな好調でした。その勢いを今大会でも維持しようとしています。自信があり、良いプレーができています。」と話した。

クレーを得意とするバロアは、昨年5月のクレーのストラスブール国際でも決勝まで進み、M・シャラポワ(ロシア)に敗れたものの準優勝している。

今大会のバロアは絶好調で、今月上旬のファミリー・サークル・カップで準優勝を果たした第6シードのE・ヴェスニナ(ロシア)、そして第1シードのA・クレイバノワ(ロシア)を倒してここまで勝ち上がっている。

バロアは決勝戦で同じくベテラン28歳のA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)と対戦する。メディーナ=ガリゲスは準決勝でM・ニクルスク(ルーマニア)を6-1, 6-3のスコアで退けての勝ち上がり。試合時間は1時間29分だった。

メディーナ=ガリゲスは一時、トップ20入りしていたが、現在は92位までランキングを落としている。しかし最近は復調傾向をみせており、今大会でも第2シードのK・ザコパロバ(チェコ共和国)を下して勝ち上がっている。

試合後、メディーナ=ガリゲスは「モニカは簡単には倒せない選手。足を動かしていかないと勝てません。今日の試合もスコア以上に大変な試合でした。第2セットは特にそうでした。ストレート勝ちできてうれしく思います。」と話した。

メディーナ=ガリゲスのツアー決勝進出は16度目のことで、これまでの戦績は9勝6敗。この9度の優勝のうち8度は得意とするクレーコートでのタイトルとなっている。最後に優勝したのは2年も前のことになる。

「昨年はいいプレーができていませんでした。初戦負けが続いていました。ですので今回、決勝に進めて非常にうれしく思っています。ボールを打つことだけを考えるようにコーチから言われました。もう28歳で多くを達成してきましたので、自分のためだけにプレーしています。もう数年で引退かと思いますので、それまでを楽しみたいと思っています。このテニスという素晴らしいスポーツをよく味わいたいと思っています。」

また決勝については「彼女は才能があふれるタフな選手。決勝に進んでいるのは彼女がいいプレーをしている証拠です。」と話している。

今大会の優勝賞金は3万7000ドル。

(2011年4月30日12時23分)
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