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女子テニスツアーのブリュッセル女子オープン(ベルギー/ブリュッセル、賞金総額61万8000ドル、クレー)は大会3日目の18日、シングルス2回戦全8試合が行われ、日本から唯一出場の森田あゆみ(日本)はC・デラクア(オーストラリア)を1-6, 6-0, 7-5の逆転で退け、自身初となるプレミア大会でのベスト8入りを果たした。
第1セットで森田は、自身のサービスゲームでは45%しかポイントが取れず、キープできたサービスゲームはわずか1ゲーム、さらにデラクアから6度握ったブレークポイントも生かすことができず、あっさり奪われてしまう。しかし第2セットでは一転、自身のサーブでは1度もブレークポイントを与えず、デラクアのサーブも全てブレークするなどベーグルでセットを奪い返した。
勝敗を決める第3セットはブレーク合戦となり譲らない展開から、終盤でキープに成功した森田が4度のブレークを奪われるも5度のブレークを奪い返し1時間48分でノーシード対決に勝利、自身初となるプレミア大会でのベスト8入りに成功した。
準々決勝で森田は第3シードのF・スキアボーネ(イタリア)と対戦する。世界ランク5位のスキアボーネは、ラッキールーザーのI・ファルコニを6-4, 6-4で下しての勝ち上がり。
今大会上位2シード選手は1回戦が免除されていたため、この日の2回戦が今大会の初戦となった第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と第2シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)も順当に準々決勝へ駒を進めた。ウォズニアキはV・レプシェンコ(アメリカ)を6-4, 7-6 (7-5)のストレートで、ズヴォナレーワは予選勝者のG・ウォスコボエワ(カザフスタン)を2-6, 6-4, 6-3の逆転で下した。
ウォズニアキは第1、第2セット共、先にブレークを許す展開となった。初対戦となったレプシェンコの左利きからの強烈なフォアハンドに手こずり、なかなか試合の主導権を握ることが出来なかったが、何度もコーチである父親を呼びオンコート・コーチングを利用しながら1時間54分でレプシェンコを退けた。
ズヴォナレーワは先月のマドリッド大会後、そのままスペインに残り、4週間クレーコートで練習を続けて今大会に臨んでいた。しかしスペインとは違うコンディションの中、なかなかリズムが掴めず、第2セットもリードを奪われてからの逆転となった。
「この大会には初めて出場したので、ここのコンディションに慣れる必要がありました。コートもボールも新しいし、環境も初めてでした。出だしは自分自身もスローなスタートだったけど、彼女も良いプレーをしていました。彼女は既に予選で数試合行っていたから、ここに慣れていたはず。それでも試合が進むにつれて、徐々に自分のプレーも良くなりリズムも作れるようになりました。」とズヴォナレーワは試合を振り返った。
ウォズニアキは予選勝者のA・ヴァン=ウイトヴァンクを7-6 (7-2), 6-4で倒した第6シードのY・ウィックマイヤー(ベルギー)と、ズヴォナレーワはK・ザコパロバ(チェコ共和国)を6-3, 6-2で下した第7シードのA・ドゥルゲル(ルーマニア)とそれぞれ準々決勝で顔を合わせる。
この日唯一のシードダウンは第4シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)の身に降りかかった。その番狂わせを演じたのはS・アービッドソン(スウェーデン)で、ヤンコビッチを3-6, 6-3, 6-3の逆転で下した。ここ数年対戦のなかった両者だが、2008年の2度の対戦とも接戦となりアービッドソンはマッチポイントを握るも敗退していた。
「イェレーナとはこれまでも接戦を演じて来ました。最後の対戦の時はマッチポイントを握りながらも負けてしまっていたから、今回は本当に勝ちたかった。トップ選手との対戦では普通、メインコートでの試合になるけど、今日は小さいコートで試合が組まれていて、それが自分には有利に働いたと思う。彼女にリベンジができてとても嬉しい。」とアービッドソンは喜びを語っていた。
そのアービッドソンと準々決勝で対戦するのは第8シードのS・ポン(中国)で、この日ポンは予選を勝ち上がったA・スピアズ(アメリカ)を6-2, 6-0とわずか66分で一蹴しても勝ち上がり。
今大会の優勝賞金は10万3000ドル。
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