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森田は全仏覇者のスキアボーネに敗退◇ブリュッセル女子オープン

女子テニスツアーのブリュッセル女子オープン(ベルギー/ブリュッセル、賞金総額61万8000ドル、クレー)は19日、シングルス準々決勝4試合が行われ、日本期待の森田あゆみ(日本)が昨年の全仏オープン覇者で第3シードのF・スキアボーネ(イタリア)に挑んだが2-6, 3-6のストレートで敗れ、ベスト4入りとはならなかった。

各セットで1度ずつスキアボーネからブレークを奪った森田だったが、第1セットでは3度、第2セットでも2度のブレークをスキアボーネに許し、70分のストレートで敗退する結果となった。しかし、来週から始まる全仏オープンを前に、WTAプレミア大会でのベスト8入りは、大きな弾みとなった。

世界ランク5位のスキアボーネは準決勝で第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と対戦する。同1位のウォズニアキはこの日、第6シードのY・ウィックマイヤー(ベルギー)と対戦中、2−0とリードしたところでウィックマイヤーが腰の痛みを訴え棄権を申し入れたため、ウォズニアキは労せずベスト4入りが決まった。

スキアボーネはウォズニアキとの対戦に「彼女はとてもポテンシャルのある選手だから、しばらくの間は世界1位の座にいます。彼女を破るには本当に良いプレーをしなければならない。全仏へ向けてお互い調子を上げたいと思っている。試合ではとても走り回らなければならないけど、大丈夫、それが私の仕事ですから。」と対戦へ向けて意気込みを語った。

一方のウォズニアキは「全仏直前の今、ヤニナがコートの向こうで痛みに苦しんでいるのを見るのは、あまり良い勝ち方ではありません。それでも今は準決勝を楽しみにしています。明日のフランチェスカ戦は、自分にとって良いチャレンジになるでしょう。」と、全仏女王との対戦を楽しみにしていた。

その他の試合では、第2シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)が第7シードのA・ドゥルゲル(ルーマニア)を6-0, 6-1で一蹴、第8シードのS・ポン(中国)S・アービッドソン(スウェーデン)を6-2, 6-4のストレートで退けてベスト4進出を決めた。

今季4度目の準決勝進出を決めたポンは「とても嬉しい。ソフィアとはこれまでも何度も対戦しているから、どんなプレーをするかも知っていたし、とても厳しい相手と言うのも承知していた。とてもハードにボールを打って来るから、そのパワーに対応してラリーをコントロールする必要があったし、そして出来るだけ彼女を動き回らせるように心掛けました。第2セットで先にブレークされた時は、ちょっと硬くなっていたけど、こうして勝てたことはとてもハッピーです。」と試合を振り返った。

準決勝で対戦するズヴォナレーワは、この日はわずか47分でドゥルゲルを圧倒した。第1セットはわずか6ポイント、第2セットでも11ポイントしかドゥルゲルに与えない完璧なプレーをしたズヴォナレーワは、ポンに対してこれまで7戦7勝と相性の良い相手。しかし、そのうち5試合がフルセットにもつれている。

今大会の優勝賞金は10万3000ドル。

(2011年5月20日10時12分)
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